概要
結果(経歴、財産など)ばかりに目が行き、それに至る過程(何をしたか、なぜそうなったか)を軽視・無視する考え方のこと。失敗、恥、敗北などを「結果に繋がらない」としてなかったことにしようとしたり、「結果を出さなきゃ認められない」と学歴や実績に固執したりするようになる。
失敗を認められないので、他人からの指摘にも敏感になり、ちょっとの批判・助言で爆発的に怒ったり、今まで自分が出した結果を盾に言い訳・合理化(もっともらしい理由をつけて正当化する)しようとしたりする。
また結果が全てだと信じ込んでいるので、自分自身の「歴史」に(本人にとっての)マイナス要素が加わることを許さない。努力して得た確かな実績があっても、それが失敗や恥に繋がる可能性があれば排除する。逆に成功や評価として見られるなら、それが上っ面だけの実績でも大事に飾っておく。
若い人にはありがちな傾向であり、大人になって経験を積んだり良い指導者に出会ったりすることで少しずつ改善されていく。しかし中にはそうでない人もおり、大学や会社などで周囲を振り回してしまうことがある。