概要
ロマン派の作曲家(1797年~1828年)。
ドイツ語の優れた歌曲を数多く作曲し、「歌曲王」と呼ばれる。
もちろんそれ以外にも、室内楽曲や管弦楽曲で様々な名曲を残した。
代表曲
歌曲
- 子守唄
- 鱒
管弦楽曲
- 交響曲第7番「未完成」
- 交響曲第8番「ザ・グレート」
「魔王」について
歌曲「魔王」はシューベルト18歳の時に作曲された。
作品番号1番(op.1)が付いているので勘違いされやすいが、「魔王」はシューベルトの曲で“初めて出版された曲”であり、“初めて作った曲”ではない。
元となったゲーテの詩を読んで興奮し、非常に短時間で曲を書き上げ、ゲーテへ曲を送ったが見向きもされなかったというエピソードで有名。
日本では中学1年生の音楽の教科書に載っており、幅広い世代で認知度が高い。
この曲が多くの日本人の記憶に残っているのは、なんといっても
・終始超速の三連符を刻むピアノの伴奏
・少年が彼にしか見えない魔王の姿に恐怖し、命を奪われるという詞の内容
・何度も歌われる「お父さん!お父さん!(Mein Vater! Mein Vater!)」という少年の叫び声
などなど、多感な中学生に絶大なインパクトを与えるには十二分すぎるほどの要素の数々が原因だろう。
その他の逸話
1822年に作曲したピアノ独奏曲『さすらい人幻想曲』はあまりの難しさにシューベルト自身も弾く事ができず、ついには「こんな曲は悪魔にでも弾かせてしまえ!」と言ってぶちキレたという。
彼を元にしたキャラクター
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