VRChatは2019年8月20日現在で「アーリーアクセス」(いわばβ版)の状態にあるソフトウェアであり、またVR自体もまだまだ一般化の途上にある技術です。
本項目の記述はあくまで「執筆時点で、かつ日本語コミュニティ」の状況を踏まえたものであり、今後大きく変化していく可能性もありますのでご注意ください。
概要
VRChatはVR(ヴァーチャルリアティ)ソーシャルサービスプラットフォームであり、ユーザーはVR空間にて、ボイスチャットによる会話を主軸として、ゲーム・歌&演奏・お絵描き・書道・ロールプレイ(なりきり遊び)等々の非常に多岐に渡るコミュニケーションを楽しむ事が出来る。
主媒体がSteamであるためかしばしば「ゲーム」と表現されることがあるが、ゲームはあくまで「機能としてVRChat内で実現することが可能な要素」であり、本ソフトウェア自体には特にゲーム性は無い。
形態としては、「ワールド」と呼ばれるVR空間の"箱"に3Dモデルのアバターをまとったユーザーがアクセスし、そのワールド内で活動するという形式をとる。
ワールド及びアバターは公式であらかじめ準備されているものの他、ユーザーが自作したもの(アバターについてはBOOTH等で配布・販売されている物も多数ある)をアップロードして公開・使用する事も可能で、ワールド・アバターの機能にもよるが「何が出来るの?」といえば「何でも出来る」と言っても良いような個性あふれる状態となっている。(もちろん、公序良俗に反することなどは規制されているが)
VRという通り、HTC Viveシリーズ・Oculus Riftシリーズ並びにQuest・Windows Mixed Reality等のSteamVRに対応した各種VR機器を使用して利用することが想定されているが、「デスクトップモード」と呼ばれる、通常のデスクトップソフトウェアとしてFPS的視点の画面から操作するモードで参加することも可能。(操作方法もFPSのそれに近い)
VRモードでは機器の導入と共に接続するPC(主にグラフィックボード)の性能もそれなりの高さのものが要求されるためにいささかの資金とPC知識が必要となるが、デスクトップモードであればそこそこのスペックであれば普通に動作する(むしろ現在にあっては3Dグラフィックを利用するソフトとしては軽い方かもしれない)ため、参加するだけであれば実は意外にハードルは高くはない。
気楽に参加した結果としてUnity、Blender、フルトラッキングと手を広げて3DCGとVRの沼に頭まで浸かることになっても責任は取れないが。
みんなバーチャルにおいでよ。
また、前述したようにボイスチャットが主軸とされてはいるものの、「恋声」等のボイスチェンジャーの利用やVOICEROIDを介したテキスト読み上げによる間接的なボイスコミュニケーションも常用されている他、そもそも音声を発しない、身振り手振りやアバターに仕込んだ各種ギミック、さらにはほとんどのアバターに標準的なコマンド入力による表情変化のみでの表現であっても総じて「無言勢」として許容されており、声についてはもはや「誰も気にしていない」状態であると言っても過言ではないだろう。
(実際、「カワイイ女の子のアバターから全く素のままで喋る男性の声がする」のはVRChatでは既に「完全に普通の光景」である)
「声や喋り方に自信がない」という方でも、興味があるなら飛び込んでみるのも一興かもしれない。
その結果として沼(ry……肉体なんて無意味だよ。
pixivにおいては、有名なアバターモデルの他に自分・フレンドのアバターを題材としたものや、体験記を漫画化した作品が多く投稿されているようだ。