ホームメイロ
ほーむめいろ
ホームメイロとは、「ドラえもん」に登場した大迷宮作成ツールである。作中屈指の大爆笑(もしくはトラウマ)道具。
概要
「家の中で迷子」に登場したひみつ道具。形状は抽選機に似たドラム状をしており、正方向に回せば家が立体迷路になり、逆方向に回せば解除できる。ドラえもんによれば錯覚で空間が広く見えているだけ、とは言ったが、描写ではどうみても空間が伸び縮みしており説得力はない。なお、正方向に回す回数に限界はないうえに、非常脱出装置もないという、よく考えれば非常に危険な仕様である。
ストーリー中の活躍
のび太がいつものようにドラえもんに出してもらい、最初は野比家を簡単な立体迷路にして遊んでいた程度だったが、ジャイアンとスネ夫がやってきたのでドラムを回転させて家を迷宮化させ、迷宮の主気取りで誘い込み、大いに二人を惑わせる。その後さすがに心配になったのか救出に行くが、とんでもない大迷宮と化しており、のび太とドラえもんも当然のごとく二重遭難。折しもママが縁側から迷宮化の影響でのび太の部屋に迷い込み、さらにドラムを回してしまったため、無限ループとテレポーターとトラップだらけの脱出不可能なわけのわからない超巨大迷宮と化してしまった。
なお、窓や扉から脱出しようにも野比家の開口部一つ一つのレベルで空間が歪曲しており、冷蔵庫の扉や水洗便器の中、下駄箱の扉などに転送されてしまう。どこでもドアを使えば…という意見もあろうが、ここまで空間が歪曲し、暗礁空域もかくやといった状態では空間の座標軸を確定することは無理だろう。そのうえ非常脱出装置はない。まさに手詰まり。
幸いにしてパパが帰宅早々、玄関からのび太の部屋に迷い込み、装置のドラムをたまたま反転させたことから大迷宮状態は解除され事なきをえたものの、解除されなければ探求者を際限なく吸い込む練馬の大迷宮と化していただろう…。