マスキュラー
ますきゅらー
「俺だって別にこの眼のこと恨んでねぇぞ?」
「俺は“殺す”ことやって、あの2人はそれを止めたがった」
概要
CV:高口公介
漫画『僕のヒーローアカデミア』にて登場したヴィランの1人。本名不明。通称『血狂い』マスキュラー。
誕生日は11月7日。
饒舌でプライドが高い2mの巨漢の男。指名手配中の凶悪犯であり、過去にプロヒーローの“ウォーターホース”夫妻(マンダレイの従兄弟で出水洸汰の両親)を殺害している。
その後は敵連合に加わり、開闢行動隊の一員として、雄英高校一年生の林間合宿を襲撃。合宿場の外れで孤立していた出水洸汰の前に現れる。
英語の意味
- muscular【形】
- 筋肉の発達した、筋肉隆々とした、筋肉のがっしりした、筋骨たくましい
- 力強い、元気いっぱいの
- 筋肉の〔でできた〕
人物
「悪いのは出来もしねえことやりたがってた………」
「てめェのパパとママさ」
筋骨隆々な肉体に、常に攻撃的な笑みを浮かべた大男。
過去にウォーターホース夫妻との交戦により左目を失った。現在は複数の義眼を持ち歩いているが、いずれも人間離れした悪趣味なデザインをしている。
残忍かつ凶悪なシリアルキラーであり、個性によって他人を嗜虐的に嬲り殺すことに快楽を見出す危険人物。上述のウォーターホース夫妻を殺害した件についても、「他人を殺したい自分と、それを止めたいヒーロー。互いにやりたいことをやっただけ」と語るなど、極めて幼稚で自己中心的な思想を持つ。
その人格もさることながら、戦闘においても並みのヴィランとは一線を画すという非常に危険な存在。緑谷と交戦した際にも、遊び半分で甚振りながらも相手の個性を冷静に分析し、彼を殺害一歩手前まで追い込んでいる。強力な個性を持って産まれたシリアルキラーという、個性社会においてはまさに最悪と言っていいほどの存在である。
洸汰の救出に向かった緑谷をほとんど死を悟るところまで追いつめたが、「緑谷を殺害したあとは洸汰を殺す」という暴言により緑谷が奮起。捨て身の100%のOFAのスマッシュが直撃し、剥き出しの背中と後頭部を叩きつけられた事で戦闘不能となり脱落。事件後とうとう警察に逮捕された。
現在は特殊刑務所「タルタロス」へ収監されている。
個性
『筋肉増強』
自らの筋繊維を増幅したり体の内外に纏う事で筋力を増強するブースト系の個性。
単に筋力を高めるだけでなく、大量の筋肉で体表を覆えば肉壁にもなる。攻防ともに圧倒的な格闘戦能力を誇り、作中では緑谷の100%スマッシュに耐えるほどの防御力を見せた。
余談
- 最後は緑谷の『1000000%スマッシュ』により撃破されたが、ちなみにコミックスのおまけページによると、1000000%と言っても「限界を超えた力でぶっ倒してやろう」という緑谷の気合のかけ声である。本当に1万倍出てるわけじゃないとのこと。
- 実際にこのときの彼はただでさえ連日の合宿訓練で疲労困憊、更に戦闘のダメージと先に放ったスマッシュにより両腕が潰れた状態だったため、まさに死力を尽くした一撃だっただろう。
- ただ、スピンオフのヴィジランテ-僕のヒーローアカデミアILLEGALS-にてオールマイトから「オールマイトの力(OFA)は気持ち・メンタルの部分でもけっこう変わってくる」との話も。あのシーンでマスキュラーからも出力が上がってるとのセリフ通り、1万倍とまでは行かなくてもいつもより出力が上がってるのはあると思われる。
- その描写や後の展開でヴィラン達やプロヒーロー達のレベルが明らかになるにつれ、現在は読者から「どう考えても学生が相手にしていいヴィランではない」という評価を受けている。
- また、アニメ版の本エピソードが放映時、その迫真の作画や演出、役者陣、特にマスキュラーの声優である高口公介氏の怪演により、作品のファンからは特に好評を得た。色々な意味で印象的なヴィランである。
関連タグ
ヴェノム(MARVEL):マスキュラーの出ているコミックス9巻表紙の構図を『アルティメットスパイダーマン』の『ヴェノム』の構図が元ネタという方もいる。