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七人の侍の編集履歴2019/10/19 15:01:51 版
編集者:せお
編集内容:七人のしりとり侍

概要

1954年4月26日に公開された黒澤明 監督の日本映画東宝製作・配給。

通常の7倍という破格の予算と一年半の製作期間を費やした本作は、東宝にとっても大きな賭けであったが、公開とともに日本国内で高い評価を受け、興行的にも大ヒットを記録した。

海外にも配給され、欧米各国で公開されるや否やその重厚なストーリーと、迫力のあるアクションシーン、なにより作品そのものの完成度の高さが評価され、この作品を模範(または舞台を変えてリメイク)とした作品が数多く制作された。アクション映画の新たなスタンダードを作り上げた作品として、日本を含む世界中のクリエイターたちに大きな影響を与えている。

半世紀以上経った今でも、日本映画の最高傑作との声がやまず、未だに日本国内のみならず世界中で広く愛されている作品である。

あらすじ

戦国時代。ある山間の小さな村を野武士の群れが狙っていた。

以前から野武士の襲撃に悩まされていた百姓たちは、あてにならない代官所に頼るよりも、村の壊滅を防ぐために自分たちでを雇って村を守ってもらうことを決意する。

しかしいざ街に出てみると、百姓のために命を懸けて戦ってくれるような、物好きなはおらず、探しは多難を極める。

ついには百姓同士でいがみ合いに発展してしまい、諦めて村に帰ろうと言う者まで出てきてしまう。

しかしそんな不憫な百姓たちの姿に心を動かされた、島田勘兵衛という初老のがこの仕事を引き受けたのを筆頭に、徐々に個性的なたちが集まり始める。

そうして集まった七人の侍は、村人たちとの軋轢を乗り越えながら、野武士軍団との戦いに備えて村を要塞化しはじめる。

最初は互いに溝があった百姓たちも、麦の刈り入れや村の要塞化を通じて、徐々に厚い信頼関係で結ばれていく。

そうして竹槍で武装し、四方の守りを固めた村に野武士の軍団が訪れたとき、戦いの火ぶたは切って落とされるのだった…。

無粋な突っ込み

戦国時代の百姓は武器を持っており、成人男子なら日本刀を持っているのが普通で、いざという時には火縄銃を持ち出せた。村にも武士が領主としているのが当たり前で、村から武士がいなくなるのは織田信長などによる集住策、武器が無くなるのは第二次世界大戦後の大規模な没収より後になる。

ただし作中で語られている年代は1586年頃、豊臣秀吉が太閤となった時代である。そのため、既に刀狩りなどが行われ、農民たちの武装が解かれていた可能性も高い(事実、作中でも落ち武者狩りで手に入れた武具をわざわざ隠していた)。

登場人物

島田勘兵衛(志村喬)

冷静沈着な初老の浪人で7人のリーダー格。

納屋に立てこもった強盗を、無償で撃退して子供を助け、しかもその為に頭を丸めて坊主の扮装をする(当時の認識では隠居、引退の意味で、普通の侍ならば絶対に嫌がる)など、効率を重視して行動できる戦略眼の持ち主。

菊千代(三船敏郎)

山犬のような荒々しい自称・侍。実は百姓の出。

当初は他の侍たちからも軽んじられ、度々問題を起こしていたが、百姓と侍たちの間を取り持つ働きぶりから、徐々に侍のひとりとして認められていく。

岡本勝四郎(木村功)

若い半人前の浪人。強盗を退治した勘兵衛の手腕に惚れ込み、半ば押しかけ気味に弟子となる。勘兵衛は子供を連れて行く気はないとしていたが、周囲からの「大人扱いしてやれば子供は大人以上に働く」との言葉を受け、同行を認めた。やがて百姓の娘、志乃と恋仲になるが……。

片山五郎兵衛(稲葉義男)

穏やかで物腰が柔らかく、勘兵衛の参謀役。手練の者を集めるべく勘兵衛の仕掛けた試しを「ご冗談を」の一言で見破り、その人柄に惚れ込んだという理由で野武士との戦いへの参加を決意した。

七郎次(加東大介)

勘兵衛の元家臣で、物売りをしていた槍の使い手。勘兵衛からは「古女房」と称される。かつての合戦で幾度と無く死ぬような目にあいながら、それに対して「別に何も思わなかった」というなど、内面は極めて冷静沈着。

林田平八(千秋実)

愛想がよく明るくて人懐こい人物。茶屋の裏手で、飯代のかわりにと薪割りをやっていた所、その気持ちの良い性格を見込まれて一行に加わる。腕は「中の下」と称されながらも、辛い時には必要な男だと評価される。戦の時には旗が無いと寂しいとの事から「○○○○○○△た」の旗を作った。

久蔵(宮口精二)

物静かな凄腕の剣客。口数は少ないが根は優しい。勘兵衛からは「自らを鍛えあげる事に凝り固まった凄まじい男」と評価される。町中で武芸者と果たし合いを行い、これを一刀の元で表情一つ変えずに切り捨て、その腕を見込んだ勘兵衛に請われ、戦へと向かう。

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