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シリウス(爆ボンバーマン)の編集履歴

2019-10-21 13:20:04 バージョン

シリウス(爆ボンバーマン)

しりうす

N64『爆ボンバーマン』の登場キャラクター。

概要

CV宮林康


ボンバーマンに協力する謎の人物。

外見は白い騎士であるが、これは人型であり、戦闘機のような飛行形態に変形して空を飛ぶことができる。

正体不明の敵の襲撃にたじろぐボンバーマンに、侵略者の正体は「アルタイル」であるという事、強大な力を持つといわれる「コズミックキューブ」を使って宇宙征服を企んでいる事を伝え、アルタイルの要塞「ブラックシティ」に侵入しようと提案し、打倒アルタイルという共通の目的の下、ボンバーマンと協力する。


本編でのシリウス

操作方法やステージに関するヒントを教えてくれたり、ボス戦の前にはリモコンをくれる味方キャラクター。特に、操作方法に関しては説明書がほぼいらなくなるレベルであり、それどころか各テクニックの応用法まで教えてくれる。かなり突っ込んだアドバイスもするため、彼の助言があれば自然と上達するだろう。

「私も協力してやるよ」と発言するあたり、プライドが高い性格かもしれない。


彼が語る過去

とあるステージでは彼からこんな話が聞ける。


「私はかつて住んでいた星を、アルタイルによって壊滅させられた・・・。

 私も奴に何度か勝負を挑んだが、全く歯が立たなくてな・・・。 揚句の果て、弟や妹達を殺され・・・

 それからだ、奴を倒し、この宇宙に平和を取り戻してくれる勇者を探し始めたのは。

 私が君に協力するのは宇宙を救おうという、崇高な使命感からじゃない。

 ただ恨みを晴らしてほしいからなんだ。君には迷惑かもしれないがね。」


苦節の末にアルタイルを倒すボンバーマンだったが、アルタイルには逃げられてしまう。撤退するブラックシティからの脱出後、「よくやった、ボンバーマン」と褒め称える彼だったが、やはり自分の家族を殺したアルタイルを倒せなかったためか「君には少し失望したがね。」という言葉を残し、平和になったボンバー星から去っていくのであった。


ネタバレ

※以下、爆ボンバーマンの重大なネタバレが含まれます!

ゲーム未クリアまたは未プレイの方は閲覧にご注意下さい!





















本性

フハハハ、むらら

上記の結末は、全てゴールドカードを集め切れなかった場合の話である。

実は、彼こそが真のラスボスであり、ゴールドカードを100枚集めた状態でアルタイルを倒すと本性を現す。逃げようとするアルタイルをその場で叩き落とし、彼が落としたコズミックキューブを拾い上げると、キューブに貯め込まれていた力を吸収。その力で極太のレーザーを発射して、アルタイルを消滅させてしまう。

こんなことができるのも、彼がコズミックキューブの本来の持ち主であるため。アルタイルはかつて部下とともに四人がかりで襲って盗んだのだが、こうして白ボンを最大限利用して、労せずして取り戻したのである。上記のバッドエンドで言った「君には失望した」の一言も、ゴールドカードを集めきれない程度の実力だった白ボンゆえにアルタイルに深手を負わせられなかったことで、逃げられてしまったからである。

そして、白ボンを裏切り、宣戦布告する。


「これさえ取り戻せば、私に怖いものなど無い。

 間抜けな嘘をついてまで、君を助けてきた甲斐があったというものだ。

 もっとも君が用済みになった今、

 君のような下等なヤツが存在すると思うだけで不愉快だ

 ボンバー星共々、消し去ってやるよ。」


その後シリウスはレインボーパレスに立て籠り、一切協力してくれなくなる。ボス戦では強制取得だったリモコンもあらかじめ設置された状態で始まり、グリーンガーデンのステージ2で戦う相手も彼を模したロボットに変更される。


繊細かつ秀逸な設定

この彼の裏切りに衝撃を受けたプレイヤーは多く、中にはこの事実を信じられない人まで出たらしい。しかしそれは無理もない話で、彼を敵と認識させないよう、丁寧に設定が凝らされている。

  • まず、アルタイルとはカラーリングを対照的にさせる。アルタイルが黒+赤のカラーであるのに対し、シリウスは白+青のカラー。これによって「敵の敵は味方」という、本来ありもしないお約束をプレイヤーに刷り込ませている。しかも主人公カラーとしてよく使われる色合いであり、事実白ボンと丸かぶりなのだ。
  • 登場パターンの固定化。彼は、通常ステージならどこか必ず最低1箇所には出現してアドバイスなどをする。さらに、巨大ボスとの戦いでは例外なくリモコンアイテムを白ボンに配布する。最初はこれらの援助がありがたいと思っていても、あまりにも「お決まりのパターン」が繰り返されるうち、次第にこれが当たり前のように思えてくる事で、彼の登場と援助に対していつの間にか、何の疑問も抱かなくなってしまう。こうして「シリウスがゲームシステムの一部」と錯覚させることで、プレイヤーに裏切りキャラという疑いを極力持たせないようにしている。

それでいて、彼が裏切りキャラとして自然に成立するようにしっかりとした下準備もされているのだから驚かされる。

これまでの彼の「上から目線」の発言だが、裏切りエピソードを見てからもう一度見直してみると、実はそこかしこにフラグが仕込まれていたことに気づくだろう。

例として――

  • グリーンガーデンのステージ3にて、アルタイルとその仲間達が持つコズミックキューブについて説明するのだが、敵の手中にあるコズミックキューブの扱い方やシステムについてやけに詳しく、暗に他ならぬシリウスが持ち主である事を示している。また、コズミックキューブを上手く扱えていないアルタイルを無能呼ばわりするなど、実際の実力は彼の方が上である事を匂わせる発言をしている。(上記の通りアルタイル達が四人がかりでコズミックキューブを盗んだのもその実力差ゆえであり、レグルス曰くキューブを盗むのが精一杯だったという)
  • レッドマウンテンのステージ3で「アルタイルがボンバー星の人々を虐殺する理由は、手に取ろうとしたものについていたほこりを取るのと同じ感覚である」といった旨の発言を淡々と語るという、彼自身もそういう考えの持ち主であるらしきことをうかがわせる態度を見せている。

ついでに、本作には続編『爆ボンバーマン2』があるのだが、バッドエンドで「君とは二度と会うこともあるまい」と言っていたのも、この続編に登場させないための予防線だったのだ。


彼の思念が作り出せるもの

本性を現したシリウスは、ボンバー星上空にある天空城「レインボーパレス」に立てこもる。このままではボンバー星は彼の手によって破壊されてしまう。最後の戦いを挑むため、さっそく神殿に乗り込んだのだが、そこは彼の思念が生み出した恐るべき「天空の地獄」と呼ぶにふさわしいものだった。

このゲームでは、ジャンプアクションが基本的に使えない。しいて言えば、設置した爆弾を足場にして進む「ボムジャンプ」ぐらいであり、設置場所と飛び乗りの精度がシビアで、慣れていないと簡単に地形にハマる代物である。


問題は、レインボーパレスの攻略には、このボムジャンプが必須であるということ。


さらに、地形といっても場所が天空なので、一歩踏み外したら奈落のそこ。しかも飛び石のように浮遊するブロックがあるのだが、これが背景じゃなくて足場なのだ。多くのプレイヤーを本気で挫折させた魔境である。これこそが、彼の思念で作り出された「地獄」である。そして、ハドソンのスタッフによる悪意と言ってもよいぐらいの難所である。挙句の果てには合格タイムが厳しすぎる。


また、他のステージ同様に進行する以上、中ボスもいるのだが、この中ボス「マスター」がこれまたトリッキーな相手。


最期

数々のトリッキーな敵や地形にも負けずに進めてこれたプレイヤーは、ついに彼の真の力を目の当たりにすることになる。ところがこの真っ向勝負において、彼はまあなんとも彼らしい罠を張っていた。取り戻したコズミックキューブを使い、宇宙空間のフィールドを展開する。いかにも最終決戦というムードを作り上げるのだが···


その罠とは、無敵


コズミックキューブの力を守りにも最大限使い、自身は絶対倒されないという保証を得た上で、白ボンをもてあそんだ末に虐殺しようというのである。ホバー能力を使い、空中を飛び回りながら爆撃を繰り返す。ボンバーマンの爆弾はバリアで無効化される。それでも、戦わなければならない。実は場外に突き落とすとすぐにシリウスは本気で白ボンを始末しようとする。

爆撃にも屈せず、なんども立ち向かう諦めの悪い白ボンを見て痺れを切らした彼は、ついに本気で抹殺するためアルタイルに放った特大レーザーを発射しようとする。

そこに現れたのは——アルタイルを担いで逃がそうとしたときに、シリウスに叩き落されたがために落下しただけで済んだレグルスだった。レグルスはコズミックキューブを拳の連撃で破壊する。


「き きさまぁぁぁっ!!」

「ハッ、ザマァネェナ! おい、ボン!! 手前ェとの勝負は、後だ!! まずは、そいつをぶっ倒すぞ!!」


シリウスのファイナルバトル

レグルスの乱入(このレグルスの助太刀にも驚かされたプレイヤーも居たらしい)でコズミックキューブは破壊され、彼は絶対的な盾を失った。なおも白ボンとレグルスを特大レーザーで圧倒しようとするも、キューブのバリアを失った彼は2人の爆弾により今度は本当に命を削られ、撃破された末に絶叫を上げながら爆散するのであった。


なお、レインボーパレスだけでなく他のステージを進めるヒントやボムの使い方、特にこのゲームを攻略する際に最も大切と言われるボムジャンプを含む様々なテクニックは全てシリウス本人がボンバーマンに教えたものである。彼を利用する為に一から全部教えたが本性を現す際に一言多かったせいでそれらを駆使し追い詰められ、おまけに命を奪われるという自ら破滅へと導く結果となった。まさに因果応報である。

また、レグルスを甘く見たのか見逃してしまったのかはともかく、彼にトドメを刺さなかったことは彼の最大の失態といえるだろう。


関連イラスト

君のような下等生物がいると思うだけで、不愉快だ


関連タグ

爆ボンバーマン シリウス ボンバーマン レグルス アルタイル 裏切り者 ラスボス 吐き気を催す邪悪

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