CV
皆口裕子:PCE版
概要
ディーナとは、『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』に出てくるキャラクターである。通称『ディーナ姫』
ソルディス王国の姫君でセリオスの許嫁。青い髪をツインテールにした正統派デザインのお姫様。キャラクターデザインの美麗さから、人気は非常に高い。ただのお姫様のため、戦闘に参加することも旅に加わることもなかったが、ヒロインということで公式イラストにはよく登場している。
セリオスとは会ったことがなく、まったく面識がない。アクダムによって連れ去らわれ、砂漠に捨てられる。その後奴隷商人に捕まり、女奴隷としてあちこちたらい回しにされたあげく、モレストン共和国に住むゲイルの祖父・ゲイル1世に買われて屋敷にいるところを保護される。だが、ゲイル1世の部下に連れられてソルディスに帰る途中で、今度は魔物にさらわれて水晶の塔に幽閉される。その後助け出されて、ようやくソルディスに帰国。エンディングではセリオスと結ばれるシーンが描かれていた。
お姫様はさらわれるというお約束を体現したヒロインである。
続編である『ドラゴンスレイヤー英雄伝説Ⅱ』では、すっかり落ち着いた妃になっていて、一人息子のアトラスを心配するなど、優しい母親の顔を見せている。世界の異常を探るためにドラゴンに乗って旅立つセリオスを見送った。
余談
ちなみにセリオスとはまったく面識がなく、セリオスたちのパーティーメンバーで唯一の知り合いで面識があったのがリュナン(エリオン王子)だった。そのため、会うたびに発せられる台詞が『エリオン様』で、当時もやっとしたプレイヤーは多かった。
ディーナ姫はセリオスとは面識がなく、ごく普通の対応だったのだが、ソルディス王国に帰還した後の台詞も『エリオン様、それにセリオス様。助けてくださってありがとうございました』とセリオスは二の次みたいな台詞だったのに、エンディングではちゃっかりセリオスとくっついていたため、当時、多くのユーザー(特に女性ユーザー)の疑問や反感を買った。当時の同人誌でもこのことについてツッコミが入れられたり、ディーナ姫の好みはエリオンみたいな精悍なタイプだが許婚ということで妥協してセリオスにした等、いろんなネタにされた。
仲間になることもなく、言動も賛否両論あったが、それでも人気は高く、某社から発刊されたファルコムマガジンの人気投票女性キャラ部門では5位になっていて、キャラクターは性格より見た目が重要であることを知らしめた。
PCE版ではそれらの件を考慮してか、『エリオン様』の部分が『セリオス様』に変更されていたが、これもまたセリオスとは面識がなかったディーナ姫が何故?という矛盾を生じていた。