概要
小説『日本国召喚』に登場する国家。
第二文明圏圏外国家である。日本同様異世界に転移してきた国であり、第二文明圏を荒らし回っている国と認識されている。
首都はラグナ、科学文明国でありWW2時程度の技術力を有する。
地球に比べて少々いびつな発展をしており、戦艦グレード・アトラスターがレーダー射撃や近接信管を用いた対空射撃をおこなっているのに対し、潜水艦や対潜兵器は1930年代の水準にとどまっている。
日本のことを、自国と同じく異世界から転移して来た国だと気付いているが、日本には自国の常識が通用しないことに、なぜか気が付かない。(異世界の存在には、自分たちの常識が通用しなくて当たり前であること、そのものに気付いていない。)
自国の常識で判断した結果、日本をひどく過小評価してしまい、日本より自国の方が強いと信じて疑っていない。(実際には日本の方が数倍は強い。)
※本件を含め、本作の異世界の人々は正常性バイアス(もしくはそれに類する思考パターン)が極めて強く働く傾向が見受けられ、その点について「日本自身も油断や慢心をしてはならない」といった形で作中でも触れられている。
導かれし太陽編
間章『異界の大帝国』に登場。自国の皇族を殺害したパガンダ王国を滅ぼしたのち、宗主国の列強レイフォルの主力艦隊を戦艦グレード・アトラスターが単艦で殲滅、その足で首都に艦砲射撃を行う。
崩れる均衡編
滅ぼした列強レイフォルに替わり『先進11ヶ国会議』に出席する。
会議中に全世界に宣戦を布告、各国外務大臣級護衛艦隊並びに訓練中のミ帝第零式魔導艦隊を襲撃し、フォーク海峡海戦を引き起こす。
各国は臨時連合軍を組んで迎撃にあたるも次々と撃沈され、ついには日本の巡視船しきしま(その船体規模から他国からは巡洋艦、戦艦と誤認される)をも撃沈する。
その後のムー、ミリシアル、アガルタ法国、日本との捕虜返還交渉においても返還を認めず、日本側から「撃沈された船は軍艦ではなく、捕虜も軍人ではない」と伝えられるも、「負けた味方を切り捨てる見苦しい言い訳、警察機構の警備艇が戦闘機を多数撃墜できるわけがない」と聞き入れることはなかった。
新世界大戦編
第二文明圏ムー大陸沖のバルチスタ沖大海戦で世界連合軍と交戦し、世界連合軍、ミリシアル艦隊を壊滅寸前に追い込む。
そのまま大勝利…と思いやミリシアルの対魔帝切り札『空中戦艦パル・キマイラ』の参戦により、壊滅的な損害を負いつつの辛勝に終る。
新世界大戦編(護国の戦士たち)
本国艦隊・第52地方艦隊、通称『イシュタム』がムー国首都オタハイト並びに商業都市マイカルを奇襲、『イシュタム』別動隊の相手にオタハイト防衛艦隊が絶望的な戦いを強いられるなか、日本による大改装をうけた戦艦『ラ・カサミ改』が姿を現す…。
一方マイカルに向かった『イシュタム』本隊を迎え撃つは『ラ・カサミ改』護衛、邦人保護のため待機中の海上自衛隊第4護衛隊群であった…。