『復活の刻来たりし時、世界は再び我らにひれ伏す』
(原作本文より抜粋)
概要
『日本国召喚』にて、異世界の人々の間で度々話題に出てくる魔法文明主体の神代国家。正式名称はラヴァーナル帝国。漫画版では古代魔法帝国とも称される。
現時点では伝承や古代遺跡でしかこの国を知る手段は存在せず、未だに謎の多い国でもある。しかし、異世界各地にこの国の遺跡が至る所に点在しており、そこから非常に高度な文明だったことが窺える。
日本が異世界に召喚された事は、この国が深く関係していると考えられる。
国土・国民
ラティストア大陸を国土に持つ。ただし、現在この大陸は存在しない。
エルフや竜人族と言った高い魔力を持つ種族よりもさらに高い魔力を持った人間の上位種が建国。魔法を使用する時、溢れる魔力の奔流によって光る翼を生やしている様に見える事から『光翼人』と呼ばれる(普段の見た目は普通の人間と変わらない)。
神話・伝承における古の魔法帝国
建国者である光翼人は、支配下に置いた他種族を家畜の如く扱っていた(原作や二次創作ではこう言われているが、実際の家畜の場合、農家の人は命に対して敬意を払い大切に扱うため、そういった事無く使い捨て扱いされてるのを考えると、実態としては良くて奴隷、もしかしたらより酷い扱いではと推測される)傲慢な種族だったと言い伝えられている(実際のところは未だに不明)。そのためか神聖ミリシアル帝国やエモール王国など、当時を知る異世界人はこの国の復活をとても恐れている。
技術力・登場兵器
神話や伝承、そして世界各地の遺跡から非常に高度な魔法文明を築いていた事が窺える。かつてこの国は圧倒的な力の差を利用し、全世界・全種族を統べていた。
ストーリー中には、下記の通りこの国が保有、運用していた文明の利器がいくつか登場し、その中の一部は現代日本が保有する物に酷似している。
- 超音速戦闘機(仮名)
神話上でも音速を超える天の浮舟として語り継がれている兵器。推定で地球の第4から第4.5世代機相当。魔光砲や誘導魔光弾の搭載は確実と思われる。
- 魔光呪発式空気圧縮放射エンジン
戦闘機などに搭載するジェットエンジン。魔法が円運動する特性から効率が良く、同水準の科学文明製のジェットエンジンより性能は高い。
- 魔光呪発式放射エンジン
後述するコア魔法の推進器。科学文明のロケットエンジンに相当。
- 対空魔船
地球のミサイル駆逐艦に相当すると考えられる魔導艦。イージス艦程ではないが非常に高い防空能力を持つ。
- 僕の星
魔法版人工衛星。物語開始時点で35基が異世界惑星の軌道上に展開している。過去から飛んできた魔法帝国が無事に異世界へ着地できるよう、座標を指定する役目を持つ。その他の機能については不明。
- 誘導魔光弾
ミサイル相当の兵器。対空用は海上自衛隊の護衛艦が搭載するものと同水準の性能を持つ。対艦用は射程・威力・飛翔速度こそ日本製と同水準だが、シースキミング機能がなくレーダーに堂々と映って飛翔する。
- 海上要塞パルカオン
魔法帝国の超兵器。現在は神聖ミリシアル帝国が保有するも詳細不明。
- 魔王ノスグーラ
魔法帝国が製造した魔導生命体の中でも究極の個体。魔法帝国の「人類の発展を妨害せよ(要約)」という命令の元、魔王軍の長として神話時代の人類を絶滅寸前に追い込んだ。だが、2度も日本人の妨害に遭い、最終的に敗死した。
- 魔獣ゴウルアス
魔法帝国が製造した魔導生命体。全長5mの巨大な狼のような見た目に頭部から生えた角が特徴。角から出す雷属性の連射魔法と、口から放つ炎属性の高威力魔法で攻撃する。巨体にも拘わらず動きは俊敏で素の力も強いが、防御力は銃撃で簡単に死ぬほど弱い。
- 汎用2足歩行型陸戦兵器
魔法帝国の主力陸戦兵器で、運用方式は地球の戦車に近い。巨大な人型兵器で、ガンダムやアーマードコア、エヴァなどに例えられる。複合装甲(後述)や魔導砲、魔光砲の搭載は確実と思われる。
この他にも対象者が着込んで使用するパワードスーツ型の補助兵器が登場する。
- コア魔法
爆縮型(長崎で使用された方)の核弾頭に酷似した単弾頭搭載弾道ミサイル。本体は金属ではなく石造り。異世界である惑星の周囲が地球より大きく(約10万km)、その「星のどこでも」狙えると作中で触れられている為、射程は地球のそれを大きく上回る数万kmとみられる。
威力の高い爆弾程度の認識なのか、魔法帝国は作中で何度も使用している。
- 魔導電磁レーダー
魔力を持たない物質の探知に用いられる電波レーダー。動力源が魔法であることを除けば科学製のレーダーと全く同じ。魔法帝国などでは武器システムとリンクして運用されている。
- 空中戦艦パル・キマイラ
魔法帝国の超兵器。メルセデスベンツのエンブレムによく似たシルエットの巨大なガンシップ。
- 複合装甲
ロウリア歩兵(の一人が特別に申請して持ち込んだ一点物)の装備品として登場。媒体によって差はあるが、手で持つ盾とは思えない破格の防御力を見せつけ、件の歩兵は生きて妻の元に帰還した。
現在は…
当時、この国は神に弓を引くという暴挙に出た事で(具体的にどのような事を行ったのかは不明)神々から怒りを買い、報復として隕石攻撃を受ける事になった。この攻撃から逃れる為、彼らは自国全体を結界で囲み、国ごと未来へと転移していった。
現在は世界各地に遺跡が点在するのみで存在しない。
復活へのカウントダウン
日本が参加した先進11ヶ国会議において、古の魔法帝国が近い内に復活する事が判明した。エモール王国で行われた占いによれば、4~17年以内に異世界の何処かに出現すると言う。尚、伝承ではこの国が復活する時は、『昼間が突如夜の様に暗くなる』と言われている(対する日本は『夜が昼間の様に明るくなった』時に異世界に出現した。日本を『光』、魔帝を『闇』と表している)。
古の魔法帝国が伝承通りの存在だった場合、日本がこの国と衝突する事は避けられないだろう…。