概要
世界に三つ存在する文明圏の一つ、第一文明圏の東に位置する、フィルアデス大陸の南半分を指す。
日本はこの外縁部文明圏外に転移した。
位置する主な国家
パーパルディア皇国
列強序列第4位であり第三文明圏唯一の列強、産業革命直前のヨーロッパを少し強化した程度の技術力を持つ。
拡張政策を採用しており、文明国5ヵ国と文明圏外国67ヵ国を支配する巨大な国家である。
また、魔導戦列艦や竜母(ワイバーンを用いた空母に相当)、ワイバーンオーバーロード(最高速度430km/h)を実用化している。
フェン王国侵攻のさい日本人観光客を捕らえ日本へ隷属を要求、日本側が人質の開放を要求すると『(文明圏外の)蛮族が皇国に要求するだと!?』と激昂し、日本のことを詳しい調査もせず文明圏外の新興国と決めつけ宣戦を布告する。
パンドーラ大魔法公国
第三文明圏文明国、学院制を採用しており、学連長はパーパルディア皇国の公爵位を与えられる。(学連長は皇国皇帝が指名)
属国のような扱いのため反パーパルディア感情が高め。
リーム王国
第三文明圏文明国、パーパルディア皇国の北に位置する。
日パ戦争に乗ずる形で73ヶ国連合軍側に参戦。地方都市アルーニ(パーパルディア本国の最北端にして防衛拠点)を占領するが、日本とパーパルディア皇国との講和(実質的にはパーパルディアの条件付き降伏)が成立。日本からの停戦呼びかけを受けて撤退。
その後、独立を果たすべく、グラ・バルカス帝国の軍門に下る事となったが、それが原因でパーパルディア皇国や日本、神聖ミリシアル帝国といった強国を敵に回す結果になった。
文明圏外国家
概ね中世程度の技術力を有する。武器は大砲の存在を知らない国も多く、弓や槍が主力。
クワ・トイネ公国
異世界で日本と初めて接触した国家。文明圏の南東、ロデニウス大陸の東に位置している農業国家。大地に女神の祝福を受けているため、水と食糧はタダ、家畜でさえもうまい餌を食べられると言われる。
国民には亜人種が多く、亜人根絶を是とする隣国ロウリア王国との関係は悪い。
神話の時代、魔王軍に追い詰められた種族間連合の願いを聞いた緑の女神は、太陽神に祈り、名を失う代償に『太陽神の使い』を遣わせたといわれている。
エルフの聖地、神森には『太陽神の使い』の空飛ぶ船が保管されている。
クイラ王国
クワトイネの南に位置しており、クワトイネと同時期に日本と国交を結ぶ。
作物の育たない不毛の地が国土の大半を占めているが、その後の調査により石油や各種資源の宝庫であることが判明した。
ロウリア王国
ロデニウス大陸西側に位置しておりクワトイネ、クイラとは敵対している。
列強パーパルディア皇国の支援を受け、3000隻を越える大艦隊(元寇に匹敵)、50万人程度の陸上兵力(GATEの帝国軍に匹敵)という膨大な戦力を有する。
両国との開戦前に日本国使節団とも接触するが、ワイバーン(異世界において主用な航空戦力、最高速度235km/h)に驚いた使節を『ワイバーンを知らない蛮族』と判断し、門前払いする。
この国が行った開戦直後の「ギムの虐殺」がきっかけとなり、『ロウリア王国を名乗る武装勢力』の掃討、首領であるロウリア国王の逮捕を名目として、日本は自衛隊派遣を決定する。
なお、漫画版では上記の動員兵力のうち、40万は従属した諸侯の兵とされており、序盤の自衛隊の暴れっぷりを見たせいで(先鋒にされて壊滅という貧乏くじを引かされた)東部諸侯以外は、最終局面では我関せずと云わんばかりに招集を無視してロウリア王を見捨てていた。(一応、人質はいたようだが・・・王直轄の海軍と東征軍が崩壊+それを支える重税を課していたのでどう転ぼうが内乱で崩壊は確実だっただろう)
フェン王国
第三文明圏の南東、日本の対馬沖に位置する勾玉の形をした島国。ワイバーンや魔法を持たず国民全員が剣術を学ぶ。
パーパルディア皇国からの領土献上要求を拒否したため、軍祭の開催中、皇国監査軍の懲罰攻撃を受けるが、フェン軍祭のため派遣された『みょうこう』を始めとする護衛艦隊がこれを撃退する。
パーパルディアとの関係修復のためパーパルディアに赴いた日本国外交官が見たものとは…。
アルタラス王国
第三文明圏の南に位置する島国、文明圏外国家でありながら、魔石鉱山の富によって文明国並の国力と文化水準を有する。
パーパルディア皇国と戦争になり一時占領されるも、日本へ亡命したルミエス王女が実質的な軍事支援を得る事に成功。
再独立後、王女が他のパーパルディア皇国属領に蜂起を呼びかけ、73ヶ国連合軍を結成する。
トーパ王国
番外編『辺境の魔王』の舞台。
寒冷な気候のためワイバーンは棲息できない。
フィルアデス大陸の北東、グラメウス大陸との地峡(作者曰くほぼ島)に位置する。フィルアデス大陸への魔物の侵入を防ぐため『太陽神の使い』が建設したと伝わる城壁、『世界の扉』が存在し、国民は人類の守護者という誇りを持っている。
『太陽神の使い』が去ったのち、勇者一行と魔王討伐軍はこの地から旅立った。
エスペラント王国
外伝『孤独の戦士たち』の舞台。
魔王ノスグーラを討つため組織された魔王討伐軍だったが、グラウメス大陸の厳しい気候と多数の魔物を前に、勇者一行へ望みを託し撤退を決断、しかしその途中で遭難し、天然の要害へと逃げ込み援軍を待つこととなった。
だが待てども待てども援軍は来ず、厳しい生活の中、次第に勇者は敗れ、『世界の扉』も破られたと考えるようになり、元兵士達はこの地を人類最後の砦として魔物との戦いに明け暮れ、町を建て城壁を延ばし、エスペラント王国を建国した。
物語はこの国にC-2輸送機が墜落したことから始まる。