審神者(さにわ)の君とも呼ばれ、国の滅亡後、逃げ延びた故国の勢力を熊野で取り纏めていた。気品のある老婦人で、理知的な合理主義者。
星の一族なようだが、神子に仕えるというより中つ国そのものに政治家として仕えており、主人公の意に添わぬこと(悲しむこと、怒りを感じること)も平気で実行する。主人公(中つ国の王となるべき姫)が身分の低い者(八葉)と恋をすること(姫の個人的な感情)を許さず、彼らを戦死するように仕向けたり、愛の無い政略結婚をさせようとする(他国の身分ある人物を二人ほど候補者として決めてある)。
神子様第一主義の各シリーズの星の一族の面々とはだいぶ印象の違う人物。
プロフィール
星の一族の設定ゆえの矛盾点
星の一族出身で中つ国での地位を上り詰めたが、それなのに常世の国に国を滅ぼされる未来を阻止出来なかった(前女王へ、常世の国との約束は守りなさい。もしくは出来ない約束をしてはなりません。そうしないと中つ国が滅ぶ未来に繋がるなどの助言)のに、相変わらず中つ国で強い立場を持ち続けているというある意味謎が多い人物(幼少期に龍神の声が聞こえない(力を持たない)と言った二ノ姫は、母親である前女王からも仕える者たちからも冷遇されているので、力を持つことが前提の家柄なのに力を持たない者は冷遇される国であることがわかるから)
中つ国を建国した初代龍神の神子(初代女王)を救えなかったと月読の一族は彼女を見殺しにした中つ国を捨てたが、彼らの方が神子に対して誠実である。
ゲーム本編では彼女が星の一族の能力を使っている描写はほとんどなく(設定資料集に書いてあるだけ。祭壇のある部屋にいる描写があるだけ。黒龍に呪詛を仕掛けたエピソードはあるが、呪詛に星の一族の能力は関係ない)、していることは次期女王になってもらわないと困るからと主人公の恋の邪魔(相手の情報も星の一族の力で知ったのではなく、偵察をさせている部下からの報告。)のみなため、星の一族出身という設定は全く活かせていない。
星の一族でも力を持たない者も多くいるので(例:遙か2の紫姫の祖母、遙か3の二章に登場する嵐山に移り住んだ星の一族の女性など)、彼女も星の一族の出身なだけで、現在と未来を視る力は持っていなかったのかもしれない。