概要(ネタバレ注意)
2019年9月に発売された18禁パソコンゲームで、前年に同人サークル・CARYOが販売したAVG作品・「斬魔猟姫ネームレスクイーン」の続編作品。
こちらも、戦うヒロインの敗北シーンや陵辱、厄介な体質などに対する葛藤や抗う様などに力を注いだAVGだが、ストーリー性が前回より高くなった代わりに選択肢がごく僅かとなったため、ノベルゲームにやや近いものとなっている。
前作"ネームレスクイーン"のメインヒロインであったクイーンに加え、新たなヒロイン・アナザーが登場。
好戦的で言葉遣いも乱暴になりがちだが、やんちゃで憎めない親戚の子のような愛嬌や愛くるしさ、そして要所要所で凄まじい主人公ぶりを発揮するアナザーの言動もあって、18禁描写以外の要素も目立った作風でもある。
前作での伏線回収をおざなりにせず、"魔人"と呼ばれる巨躯の人外による触手姦や手淫、二穴陵辱などといったH描写とともに描かれているのも特徴。
しかし、異形となった自身の体を取り巻く悩みを抱えつつ、アナザーへの真っ当な情なども覗かせる新キャラとの凄絶なバトル描写や、相手の行く末などを想う気持ちを捨てきれない二人が悲しく重なり合う様子も濃密に描かれているため、前作から始めたプレイヤーや、同サークルのファンだけでなく、今作から始めたプレイヤーまでぎょっとさせてくることも。
また、前作ではメインヒロインだったクイーンは、こちらでは囚われの身として、段階的に追い詰めるような策謀を交えた様々な陵辱、洗脳などの行為を、反撃しようのない状況下で受けるシーンが幾つか描かれている。だが、こちらもアナザーとは方向性は違うものの、陵辱の合間に、前作のある人物との関係や内に秘めた感情についての描写といった、精神面や対人関係に関する表現にも力が注がれている他、洗脳によって豹変したクイーンが、衣装を替えたうえでアナザーに牙をむこうとするシーンなども設けられている。