概要
アイヌモシリの西側にあたる日本海の海底に潜んでいたという巨大な蛸である。
巨鳥であるフリーカムイがアイヌの目に余る行為によって荒んで飛び回った際、ラートシカムイはあまりの騒がしさに怒って、海上に8本の触手を伸ばして引きずり込もうとしたり、墨を吹きかけたりしたという。
海の中に引き込まれたフリーカムイは尾羽(イシ)を左右に振って(カリ)耐えたので、その周辺の海は後に石狩と呼ばれるようになったという。
しかし両者の力は互角で最後まで勝負に決着はつかなかった。
なお噴火湾の主にアッコロカムイという蛸のカムイがいるが、両者の関係は不明である。