プロフィール
概要
秀知院学園高等部3年A組の生徒。
石上の初恋の相手である。
人物
世界的バーテンダー兼大手飲食会社エリアマネージャーの娘。登場して暫くは目元が影になり描写されていなかったが、石上が意識しだした辺りから描かれるようになった。
体育祭の赤組応援団副団長や文化祭の実行委員長を積極的に務め、学園生活最後の行事を満喫している。
裏表のない性格で面倒見が良く、男女を問わず相手にフランクに接し、下級生からも人気がある。巨瀬エリカからは「3年の白鳥」と呼ばれている。
気分が良くなると「つばめ語」という、概念での会話を始める。
文化祭にて、石上から告白されたと思い込む(石上に自覚はない)。石上のことは嫌いではなかったものの、消極的な理由で断ろうとしたが、もっと石上のことを知ってから答えを出そうと考え、3月まで答えを保留にしていた。
しかし、クリスマスに事態は急変する。
クリスマスパーティー後、つばめの片づけを手伝いつつも石上は酔いつぶれて寝てしまった伊井野を介抱していた。終電までになんとか伊井野を家まで送ろうとしていた石上はつばめに時間を聞く。つばめが開いたスマホは「0時27分」を示していた。だが――-
「今は―――まだ12時17分」
つばめは、10分早い時間を答えることによって石上に終電を逃させ、ゲストハウスに泊まらせようとしたのだった。
思惑通り宿泊を決めた石上の部屋につばめは遠慮なく入っていき、ベッドの上の石上の横に座る。そしてかぐやが石上に託した指輪の真意を聞き、石上が自分を好きであるということを明らかにさせた。
押し倒されるようにして石上と倒れこんだつばめ。性の6時間のさなか、石上は行為に及ぶ前にしっかりとその口で好意を伝えたいと告白する。
…だが、つばめの出した答えは「付き合えない」だった。
嘘をついてまで石上を引き留めたつばめ。その理由は、「遠くの大学に行ってしまうため付き合うのは現実的に厳しいが、自分を好きになってくれた石上に感謝の気持ちを伝えるためにできることをする」ためだった。その身勝手ともいえる行動は結果的にお互いを深く傷つける結果となってしまう。
年が明け、石上を傷つけた罪悪感から多大なるストレスを抱え込んでいたつばめは白銀の父扮する占い師に胸中を吐露していた。
告白のことを「契約で縛るもの」と考えていたつばめは、形式上でしかない告白という行為を重苦しく思っていた。これは、小野寺麗曰く「前の彼氏と酷い別れ方をし、恋に憶病になっている」ことが関係していると思われる。
しかし、白銀父に「告白はあるかもわからない『真実の愛』を追い求める中の過程に過ぎない」と諭され、「恋愛に重要なのは考え続けること」であると教わる。
新学期が始まり、つばめはクリスマスでのことを石上に謝罪する。それに対し「先輩にはこれから僕を好きになってもらえるよう頑張ります」と返した石上。
伊井野も自分の気持ちへと気付き始め、石上達の恋愛頭脳戦がここから始まった。