プロフィール
概要
本作の裏ヒロイン。
私立秀知院学園高等部1年B組で風紀委員と生徒会の会計監査を兼任している。
第68期生徒会選挙で生徒会長に立候補し、白銀と対立するも敗北したが、その心意気を買われ生徒会にスカウトされる。
人物
非常に正義感が強く、中学より風紀委員を務める。非常に真面目かつ頑固で融通が利かず、どんな些細な違反も見逃すことがない。
努力家ではあるが発展途上であり酸いも甘いも噛分けられず『視野が狭く猪突猛進』、正義は必ず報われると妄信している理想主義者(絶対正義主義者)である。
「見返りを求めない人助けこそ美徳」という考えを持っており、持ち前の高すぎる正義感と相まって、相手を選ばずに心の底から誰かのために動くこともできる(石上には彼の態度の悪さや反省の無さから、その信条が曲がることもある)。
小学校の頃より児童会長/生徒会長に立候補し続けているが、普段の口うるさい言動や厳しすぎる公約のせいで落選し続けている。元来あがり症であり、会長選挙で落選するたびに酷くなってきている。だが特定の人を意識すると周りの目が気にならなくなり、人前でも普通に話せる。
生徒たちからは疎まれ気味であるが、周囲の大人たち(特に老人からはみんなの孫的存在として可愛がられているらしい)からは評判が高く、文化祭のキャンプファイヤー実現に一役買った。
父は高等裁判所裁判官、母は国際人道支援団体員であり、二人とも多忙で家を空けることが多い。
その為、常に愛情に飢えており、色んな闇を垣間見せてくる(基本的にネグレクトを受けた子供に多い症状ばかり)。
定期テストは常に1位で、周囲からは涼しい顔でトップを走る優等生と見られている。しかし実際は自己肯定感の低さから「トップから陥落したが最後、自分の言う事を聞いてもらえなくなるのではないか」という強迫観念に晒されているため、内心では必死である。
妄想癖があり、誤解も相まって生徒会に加入した直後は雰囲気が良くなかったが、現在は打ち解けて生徒会の面々とも友好な関係を築いている(石上を除く)。
しかしながら、ギャグ回では絶妙に誤解を招くタイミングで生徒会室に入ってくるのがお約束であり、いわゆるオチ要員として定着している。
思春期真っただ中であり、情報の断片を性なる方へ勘違いして突っ込まれるボケ要員化しつつもある。
またラクダの鳴き声や重めのイケメンの励ましボイス(『語りたい』でショタ版もあると言われ、アニメ版では18パターン×2人ずつという豪華仕様になっている)を聴いて癒される、般若心経を嬉々として白銀に勧めるなどだいぶズレたところがある。自室にはベッドがなく、大きなぬいぐるみに抱きかかえられるようにして子供の時から使っているタオルケットを被って寝ている。
石上とは対立しがちだが、彼女もオタク寄りの人間であり、夢女子である。趣味は読書(湊かなえとか村上春樹とか乙一とか)。詩を自作しているが、内容は聞いた白銀が恐怖する類の暗黒ポエムである。
食い意地は生徒会随一。とりあえず食べ物を与えておけば大人しくなる。
焼き飯を4人前以上平らげた上にそれを前菜と言わんばかりに運動部の男子並みの巨大弁当を平らげる驚異の胃袋の持ち主。それでいながら、ウイスキー入りチョコレートで酔っぱらうレベルでお酒に弱い。
また小型犬並みの嗅覚を持ち、仄かな香水は勿論のこと要らん事まで察知出来てしまう(普段は主に食料に反応している)。
中学時代にステラの花と共に励ましの手紙をくれた名も知らぬ人を想い、その人のような見返りを求めない優しさを美徳としている。
口うるさい彼女であるが、入念に資料や論拠を集めた討論はともかくとして、その場での口論や、詐術、決死の覚悟での怒声などには弱く、簡単に相手の言い分を飲んでしまう押しに弱い部分がある。
また、他人の心の闇を垣間見ることにも耐性が低く、柏木渚がかぐやに彼氏の浮気相談に来た時には、二人の重すぎる恋愛観に思わず恐怖していた。
更には、少しでも優しくされると口うるささがなりをひそめすぐに相手に気を許してしまうチョロい面がある。
それらの部分から、親友の大仏こばちからは「ミコちゃんはザコ」と言われている。
この他にも、自分の気持ちにも鈍感な部分があり、石上に対する思いの変化に気づけず、石上がつばめと仲を深めていくことに、ショックを受けていながらもその理由を認められずにいる。
人間関係
初等部からの親友であり、「こばちゃん」と呼んでいる。
長年風紀委員として共に行動している保護者のような存在であるが、最近は過保護にし過ぎたと感じているようで、生徒会には入っていない。
クラスメイト。中等部の頃から漫画やゲームを持ち込む彼を何度となく取り締まっており、仲が悪い(本人曰く「生理的に無理」)。
中等部の頃は周囲から浮いたもの同士で共感があり、仲は悪くなかったが、石上が事件を起こした件を問い質そうとした際に「伊井野には関係ないだろ」と突き放されて以降険悪になった。
しかしその後も、石上の違反をできるだけ柔らかく報告したり、彼の停学について教師に抗議したりと、フォローは何度も行っている。「陰ながらフォローしているのに感謝の一つもなく、上から目線で口うるさいのが気にくわない」と怒っているが、石上の方もミコが孤立しそうになれば陰ながらフォローしているため、客観的に見れば完全にお互い様である。
小さい頃から習っているピアノのコンテストで出会った憧れの先輩。生徒会長選挙の時は藤原を副会長にしようと目論んでいた。生徒会加入後は藤原に新品の玩具のような扱いを受けていたり、残念な一面を見ていたりするものの憧れの気持ちは変わっておらず、半ばDV被害者のような境地にまで達してしまっている…それでもまだ尊敬しているようだが。
ちなみにDV耐性もある(曰く痛いと安心するとか)。
生徒会の会長。「人間的には尊敬しているが顔がタイプじゃない」と語っており、その後藤原に好きな顔のタイプを聞かれた際にはKing&Princeの平野紫耀と言っていた(一応伏せ字ではある)。
その後なんと実写映画で白銀役を平野紫耀が演じることが明らかになったため、130話にて白銀のことを「よく見ると(平野に)似ている」と撤回する。
当初は2人っきりだと会話のタネが無かったが、次第にわざと困らせてイジるようになる。
生徒会の副会長。生徒会選挙の際に裏取引きを持ち掛けられた事もあり、腹黒さを感じ取っている。生徒会加入後は思いの外純情な事もあって「思ったより悪い人ではない?」と評価を改めている。
校則違反気味な服装をしている事から、風紀委員の活動で要注意人物(ブラックリスト)としてマークしている。
しかし、少し視界から見切れた間に直してしまうため、取り締まれないでいる。
クラスメイト。当初は伊井野自身が浮いた存在だったために無縁だったが、文化祭実行委員として関わったことを機に打ち解けて下の名前で呼ぶ程度には親しい友人になっている。
余談
アニメ1期では本格的な登場はなく、最終話で後ろ姿のみ登場している。第2期のPVにて動いている姿とCVが解禁された。