ボギー(妖精)
ぼぎー
ヨーロッパ各地の伝承で語られる悪戯好きな妖精たちの総称。
概要
イギリスを始めとするヨーロッパ各地の伝承で語り継がれる悪戯好きな妖精たちの総称。
ボーギーと表記されることもあるほか、スコットランドではボーグルという名前で呼ばれている。
また、ボグ、ボギービースト、ボギーマン、ブーガ-、ブーマン、バッジ・ファーとの別名を持つ。
なお、ドイツのブーマン、ボッケルマンや、アイルランドのボーカン、プーカ、ボヘミヤのブバクはボギーの仲間だといわれている。
その容姿は小さく黒く毛深いとされ、暗く湿った場所を好み、ポルターガイストを引き起こしたりと人間に対して色々とちょっかいを出したり酷い目に合わせたり、場合によっては命すら奪う事もある人間に加害を加えることが大好きな性質を持つが、お世辞にも頭はあまり良くないらしく、頭の回転が速く機転が利く利口な人物ならその意図を挫く事ができるらしい(現にノーサンプトンシャー地方の伝承にある農夫とボギーの駆け引きでは農夫側が勝っている)。
また、ボギーは幽霊と同じような存在で決まった姿を持たないとされているほか、人間の生活に興味を持っており、常に人間の後頭部に浮かんでいるとされている。
ちなみに一説にはブラウニーが転落してボギーになったといわれているほか、ホブゴブリンの一種で、ヘンリーの牛っこやスクライカーも彼らの仲間ではないかといわれているという。
余談
ゴルフ用語の“ボギー”はこの妖精が由来らしい。また、子供を躾ける為の創作妖怪・子供部屋のボギーとしてよく引き合いに出されているらしい。