CV:大西沙織
概要
『ぼくたちは勉強ができない』の登場人物の一人。
唯我成幸たちが理数授業で一緒の教室になる女子生徒。白衣を着ている。
その理数系では緒方理珠に次いで2位を取っている。
因みに、彼女の名前の元ネタはおそらく「積乗差和」。
理珠をライバル視しており(最初は理珠からは名前すらも憶えてもらえなかった)、ツンツンしたような態度を取っているが、実際は彼女と友達になりたいという感情から来ており、成幸との会話で「同じ大学に進みたいわね!」という本心を明かすなど、絵に描いたようなツンデレ屋さん。
そのツンデレ屋さんにありがちな言葉遣いとして、女性語を常用するなど、他の女子生徒とは一線を画している女の子。
中学時代、成績優秀ゆえに周りの生徒の嫉み・妬みの対象となってクラスの中で浮いてしまい、疎外感から保健室登校になった時期があった。
そんな時、模擬試験の会場で周囲の空気に左右されず己の道を行く理珠の姿を見たことで、彼女に憧れ、他人の目を気にするのをやめて保健室登校から立ち直る。そして理珠と同じ高校に進学し、恩人である彼女と友人になろうと決意するのだが……あれこれ思い悩む性格が災いして、高校3年の1学期まで理珠に話しかけられなかったり、同じ理系の大学に進むつもりが、理珠が文系に進路変更して呆然とするなど、空回りしっぱなしな羽目になる。
そんな理珠への憧れな想いはかなりこじれており、自室が理珠の写真や自作の理珠グッズ一色など、現在ではどうも友情以上の感情を抱いているようにすら見える。理珠に話しかけられただけで狂喜したり鼻血を出したり、一緒に買い物に行く約束をした前夜は興奮で一睡もできず、当日も5分単位の綿密な、ほとんどデート同然なショッピング計画を立てたりしている。
ただし、理珠が成幸に密かに思いを寄せていることにも気づいているため、上述の『デート』の途中で成幸の姿を見かけた時は、「急用ができた」とあえて身を引き、理珠と成幸が二人きりになれるよう計らっておいて、帰りながら密かに涙を流すなど、自分の思いより理珠の幸せを優先する姿は、実に健気でいじらしい。
理珠のミスで成幸が裸の女子達に見つかりそうになった際には、理珠の言動からある程度の出来事を察したりするなどの観察眼が高く、またその際に「貸し」と成幸に言いつつも、成幸を咄嗟な機転で助けるなどの優しい一面も見せる。
ちなみに男子には関心が全くないのか、そのアクシデントの際にバスタオル1枚の姿のまま成幸とは平然と会話しており、彼にパンツや裸を見られた時も全く意に介していない。
成績は優秀であるが、それゆえ成幸とは違い、「できない人に教えるのは苦手」。そのため、理珠に対する成幸の根気よく丁寧な指導を尊敬している。