概要
愛知県刈谷市に本社を置くトヨタ自動車系の自動車部品のメーカー。
ブレーキシステムや、大容量トランスミッション、エンジン関連の部品、ドア周り部品、GPSカーナビゲーションなど手掛ける
音声案内を行うカーナビを初めてこの世に送り出した会社である。さらにオートマチックトランスミッション(自動変速機)では世界でトップレベル。
一方でベッド(「ASLEEP」ブランド)やミシンなど住生活関連製品、ガスヒートポンプなどのエネルギー関連製品、さらには電動車いすなど福祉用品も手掛けている。また、住宅設備メーカーであるLIXILの温水便座「シャワートイレ」(要はTOTOウォシュレットのLIXIL版)の開発に一枚かんでいるほか、SHARPから家電製品のOEM供給を受けた上でトヨタブランドで販売したことがある。
会社は1943年2月(3月という説もある)、トヨタと川崎航空機の共同出資によって設立された東海航空工業が前身だが、直後に社名の重複が発覚し、東海飛行機と改称した。1945年に東新航空機を分離・設立したものの、第二次世界大戦敗戦を機に愛知工業と改名した。なお、東新航空機も新川工業と名を改めている。
1965年8月に愛知工業と新川工業が合併(再統合)して現在の社名に改めている。
スポーツではバスケットボールのBリーグ・シーホース三河を運営。母体のバスケットボール部は21世紀に入ると、他のチームを解雇されたり廃部により所属先を失った選手をプロ契約として多く受け入れ、2002年には天皇杯全日本バスケットボール選手権で優勝を果たした。この苦労話が「ファイブ」としてノンフィクション小説になり、コミカライズやドラマ化もされた。
子会社のアイシン・エィ・ダブリュ(アイシンAW、1969年設立)もオートマチックトランスミッション(世界シェア1位)・カーナビゲーション(世界シェア2位)、ハイブリッドシステムの製品化・販売を手掛けている。
スポーツ面でも、親会社同様にバスケットボールの『アイシン・エィ・ダブリュ ウィングス』(Wリーグ)、『アイシン・エィ・ダブリュ アレイオンズ安城』(B3.LEAGUE)を運営。
2019年10月31日、アイシン精機とアイシン・エィ・ダブリュが経営統合することに基本合意したと発表、2021年4月1日までに合併予定である。