概要
ドイツ海軍(国防軍)が建造した1936A型(Z23型)駆逐艦の1番艦。
1938年度建艦計画において発注された。主砲がこれまでの127mmから150mmに強化されている。
艦歴
1938年11月15日起工、1939年1月15日進水、1940年9月15日就役。
1943年12月24日、日本軍の支配地域からフランス近海まで来た封鎖突破船「オゾルノ」を護衛するため、艦隊に加わり出撃。しかし、「オゾルノ」は沈没船の残骸で損傷し、座礁。
27日、封鎖突破船「アルステルウーファー」を護衛するため、艦隊に加わり出撃。しかし、「アルステルウーファー」は合流前に航空機によって撃沈される。
28日、「アルステルウーファー」捕捉のため出撃してきたイギリス艦隊とビスケー湾で海戦が行われ、ドイツ艦隊は駆逐艦「Z27」、水雷艇「T25」、「T26」を撃沈され、逃走した。(「ストーンウォール作戦」)
1944年3月10日、ビスケー湾まで来ていた日本海軍の「伊号第二十九潜水艦」を護衛するため、艦隊に加わり出撃。
11日、「伊号第二十九潜水艦」を無事ロリアン港(フランス)に送り届ける。
8月12日、ラ・パリス港で爆撃により大破し、除籍。破損したまま放置される。
戦後、フランス海軍に接収され「レオパード」と命名された。1955年に解体。