曖昧さ回避
解説
ティーガーI | M26パーシング |
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1943年、北アフリカ戦線のチュニジアで展開された第二次世界大戦における米陸軍初の大規模戦車戦は、アメリカ側のM3およびM4中戦車がドイツ側のティーガーI重戦車によって半ば一方的に蹂躙されるという悲惨な結果に終わった。
これを受け、米陸軍は次期主力として開発中だったT23試作中戦車を性能不足と判定し、新たな次期主力としてT25とT26の開発を開始。前者はT23の基本設計を受け継ぎ、後者はより重装甲に仕上げられたもので、両者とも新型の90mm砲を搭載した。
後に、比較的軽装甲のT25は次世代のドイツ戦車に対抗できないとされ開発が中止されたが、T26はT26E1を経てT26E3となり、そこでM26パーシングとして制式採用されることとなる。
型式
戦中
- T26:T23E3の影響で電気式トランスミッションを備える。(1輌)
- T26E1:以降の型式で受け継がれる機械式トランスミッションを備える。1輌がT26E4の試作車として改装された。(10輌)
- T26E2:105mm榴弾砲搭載型。戦後にM45として制式化された。(185輌)
- T26E3:T26E1原型の発展型。1945年3月にM26パーシングとして制式化された。(約2,000輌)
- T26E4:長砲身90mm砲搭載型。通称スーパーパーシング。(25輌)
- T26E5:突撃戦車型。大幅な防御力強化が図られ最大装甲厚は279mmに達した。(27輌)