概要
1969年の秩父線開業に合わせてセメント貨物輸送用に4両が製造された。私鉄最大の電気機関車として設計、機器はEF81、台車はEF65と同様で、形式名もこれらを合わせたものであった。時に重連運転が行われるなど、貨物輸送の主力として活躍した。主な運行区間は東横瀬-池袋(後に新秋津)で、国鉄(JR)と連絡していた。
しかし1980年以降、トラック輸送が進んだこともあり、貨物輸送量が減少、国鉄のJR化以降の大手私鉄の貨物輸送としては東武と共に数少ない存在として残ったが、1996年に貨物輸送が全面廃止となり、終焉を迎えた・・・
さよなら運転
・・・のだったが、さよなら運転を行うにあたっては西武鉄道はJRから客車を借り受けて運転するという、前代未聞かつ、鉄道ファンの「客車を牽引をしてほしいけど、絶対無理だろうなぁ」という諦めに近い願望を、本当にやってのけたのである。元が国鉄の機関車をモデルとしたとあって、客車を引く姿は違和感がなく、このイベントに関しては文句のつけようがなかったとされる。
車両
E851-E854の4両が製造された、このうちE851が現在でも横瀬で保存されている。