コア・ブースター
こあぶーすたー
概要
ガンダム、ガンキャノン、ガンタンクに収納されているFF-X7コア・ファイターの後方に機能強化のための大型ブースターユニットを装着させた戦闘機で、装着時にはコア・ファイターの主翼と尾翼を折りたたんだ形態で行う。このブースターは、火力と航続力に制約が大きいコアファイターを、本格的な戦闘機として有効活用する目的で開発された。
推進器は熱核ジェット/ロケットのハイブリッドで、大気圏内外双方で運用可能。武装は、コア・ファイター機首の25mm機関砲(30mmとする書籍もあり)に加え、多弾頭ミサイル発射口を装備。そして、メガ粒子砲2門も装備している。
本機は戦闘機としての空対空戦闘のみならず、対モビルスーツ攻撃、モビルスーツ支援、対潜攻撃などにも対応し、非常に汎用性の高いマルチロールファイターとして仕上がっている。
FF-X7-Bstは一年戦争時に計16機が生産され、内6機が実戦に参加した。第13独立部隊ホワイトベースには5号機(005)と6号機(006)の計2機が配備された。(機番はホワイトベース配属コアファイターの通し番号との説もある。)
5号機はソロモン攻略戦でビグ・ザムに体当たり攻撃を仕掛けて撃墜、スレッガーも戦死している。6号機はア・バオア・クー戦まで戦い、終盤セイラが損傷も無い状態で機体を放棄しているが、機体のその後は不明。
なお劇場版で登場しないGファイターの代役として劇場版ガンダム「哀・戦士」で初お目見えとなったため、TV放映版時点では設定すらなかった。
また逆襲のシャアではシャアの回想シーン(ララアが撃墜される場面)でセイラ機のコア・ブースターが登場しているので、逆襲のシャアはTV版ではなく劇場版ガンダムの世界観を引き継いでいることを証明しているなど、ガンダム各作品間の世界観や繋がりを語る上では重要な存在である。
立体物
1/144スケールで販売。 旧キットではあるが、完成度が高く現在でも「ベストメカコレクション」で定期的に再版ラインナップされている。通常のコアファイターも付属するが、意外に1/144のコアファイターはこれが初製品化であったりする。(先に発売された1/144 Gアーマーのキットに付属するコアファイターはフィルムの印象優先の「二次元の嘘」をあえて再現したため、約1/72相当という、設定スケールの2倍と推定される全長・8倍の体積となっている。)
BB戦士No200「RX-78-2 ガンダム」にも付属している。
関連イラスト
「ガンダム・センチネル」においてデザインリファインされた「コアブースター“0079”」。いわゆる「カトキ版」であり、一見ディティールを調整しただけのようにも見えるが、実際に飛行可能であろうデザインにフォルムを全面的に改められている。