概要
TVアニメ『機動戦士ガンダム』は1980年1月に低視聴率の煽りを受けて駆け足終了となったが、その後再放送やガンプラブーム等により沸々と人気が上昇し、一大「ガンダム」ブームが巻き起こることとなる。これを受けて1980年10月に映画化が決定し、TVアニメ1話~14話までの再編集を兼ねた総集編映画『機動戦士ガンダム』が翌1981年3月14日に松竹系で公開された。
これが爆発的人気を博したことから、松竹映画は続編の製作を封切り翌日に決定。同年7月11日に『機動戦士ガンダムⅡ 哀・戦士編』、翌1982年3月13日に『機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編』が公開され、続編『機動戦士Zガンダム』へと繋がっていくこととなる。
『めぐりあい宇宙編』の最終的な興行収入は約23億円とガンダムシリーズ第2位の記録を持ち、これは2024年の「機動戦士ガンダムSEEDFREEDOM」に記録を更新されるまでの約43年間歴代最高記録を保っていた。
TV放映版との大まかな違い
- 作画が凄い。
- 「ニュータイプ」の概念が少しTV版と異なる。
- コアブロックシステムによる分離合体機能は最後らへんまでほとんど触れられない。
- ガンダムハンマーとビームジャベリンのリストラ。
- セイラとスレッガー専用のGファイターが登場せず、コア・ブースターが代わりにセイラ機やスレッガー機として登場している。
- マチルダとリュウの戦死が前後逆に描写される。
- ガンキャノンが増産され、残念ながらガンタンクは陸戦用として扱われて『めぐりあい宇宙編』には登場せず。
- マ・クベはギャンに乗らず、従って最後まで生き残る。
- ビグロが量産されている。
- スレッガー・ロウやデギン・ザビなどの声優が変更されている。
- その他多くのジオン軍のMS・MAがリストラされている。これは仕方ないか。
コミカライズ
TV版が打ち切られたことで同時並行して打ち切られた『冒険王』でのコミカライズ版「機動戦士ガンダム」も、映画第三作の公開を記念して、尻切れトンボ気味に終わっていた最終回から続く形で「めぐり合い宇宙編」が掲載された。そのため、初代コミカライズ版のぶっ飛び具合からは少々離れ、割かし忠実な再現になっている。少なくともアムロはあんなにキレまくらない。
関連項目
機動戦士ガンダム逆襲のシャア:ララァ・スン死亡の回想シーンでセイラ機がGファイターでなくコア・ブースターとして登場していることから、TV版ではなく劇場版ガンダムの設定を引き継いでいることになる。(但し、コミック版ではコア・ブースターではなくGファイターとして差し替えられる。)