概要
ガンダムのビームサーベルのリミッターを解除する事で使用可能となる武装。
これにより柄の部分を伸張し先端に球状に三叉のついた槍状のビームを形成し、投げ槍として使用する事ができる。
漫画『機動戦士ガンダム サンダーボルト』では穂先の表現にアレンジが加えられており、先端から大きな炎のように噴き出すビーム刃と、その少し下に設けられたノズルから4方向に平らなビーム刃が出ている。
「ビームを一点に集中する」と言う設定から、ガウ攻撃空母の装甲も容易に貫くなど威力が高く、遥か未来の『機動戦士ガンダムUC』においてもジムⅢがジュアッグの装甲を貫く為に使用している事から、武装として有効性が認められていたらしい(ただし伸縮機能を省いた量産モデル)。
逆に言えばビーム部が小さい為、ビームサーベルを持ったMSとの鍔迫り合いでは不利と言える。
また、クシャトリヤ・リペアードの装備として発展型のハイパービームジャベリンが装備されている。(実際に装備予定だったのはフルアーマーユニコーンガンダムであり、作品外のユニコーンガンダムペルフェクティビリティなどでは実際に装備されている)
近藤和久作品の『機動戦士ガンダム0079』ではリーチを伸ばすためのポールウェポン的な扱いをされ、ビグ・ザムなどの大型機相手に使用される。
ゲームなどではバカスカ投げまくることが可能なこともある。
元々は玩具メーカーでもあったクローバーの要望で登場した武器であった為、後に製作された劇場版ではガンダムハンマーと共に使用シーンは総じてカットされた。
ただ後年の作品ではしっかりと拾われており、ペイルライダー・キャバルリーの武装のひとつに数えられている。特に前述のように『機動戦士ガンダムUC』ではジムⅢによって柄の伸縮機構を廃した簡易モデルが用いられた他、主役機フルアーマーユニコーンガンダムや改修機のクシャトリヤ・リペアード、ユニコーンガンダムペルフェクティビリティ用の装備として発展型のハイパービームジャベリンが用意された。
宇宙世紀以外の活躍
『Gのレコンギスタ』では、アメリア軍海賊部隊のエース機であるモンテーロの兵装として登場。
宇宙世紀時代のものとは違い、2本の伸縮式実体剣を連結した双頭型の槍である。
表面にビームを展開してビームサーベルとして使える他、高速回転させて擬似的なビームシールドとしても使える。
最大の特徴はビームワイヤーを内蔵していることで、ムチのように長いリーチを活かした変則的な攻撃をすることが可能。
本来はジャベリンの名の通り投擲用の特攻兵装であり、対艦攻撃に用いられる。
『機動新世紀ガンダムX』では、ガンダムダブルエックスのオプションの一つとして用意されたが劇中では使われることがなかった。
『機動戦士ガンダムSEEDDESTINY』ではブラストインパルスガンダムとレジェンドガンダムが装備している。
ブラストインパルスのものは「MA-M80デファイアント」というモデルであり、主砲である「M2000Fケルベロス」の砲身内に収納されている。
砲撃機である本機の唯一の近接戦闘用装備であり、万が一敵機に接近された場合に間合いを確保するために用いられる。
アビスガンダムとの戦闘ではシルエットを破壊されながらも本装備を投擲し、撃破に成功した。
レジェンドのものは「MA-M80Sデファイアント改」というブラストインパルスの派生モデルであるが、その形状はビームサーベルそのものである。
柄を連結してビームナギナタのように運用するのが標準とされている。
なぜこの装備が不適切であろうジャベリンの名を冠しているのかは不明だが、どう見ても薙刀に見えないビームナギナタ(SEED世界ではハルバード)の前例もあるので、ガンダム世界では気にするだけ無駄である。