概要
コガネグモ科に属する日本で最も身近な蜘蛛の一つで、丸い腹と脚に見られる黄色と黒の太い横縞模様が特徴。名前の由来は腹の形が小判を思わせる事から。
植え込みなどに円形の巣を貼って、脚をX字にして中心に留まっており、外側の糸に小動物が引っかかると腹から糸を出して雁字搦めにして捕食する。巣にはジグザグ模様があるので判別が容易である。
卵嚢は糸に包まれた卵黄然とした外見をしているのが特徴で、秋頃に孵化して散り散りに去っていく。
ちなみに、この虎柄の少しだけほっそりとしたタイプは「ナガコガネグモ」と言う種類である。こちらは比較的水辺近くに多い種類である。世間一般の蜘蛛のイメージが虎柄であるのも、彼らコガネグモ科の影響であると言っても過言では無い。妖怪の土蜘蛛の姿もジグモでは無くコガネグモ科の姿で表わされる事が多い。
また、色が似ているジョロウグモと一緒くたにされることが多いが、あちらはアシナガグモ科に属する全く別の蜘蛛である。
この他にも巣にゴミをくっつけて身を隠す「ゴミグモ」、背中が棘だらけになった「トゲグモ」、そして「オニグモ」がコガネグモ科に属している。
創作作品では
木を揺すると木からぶら下がって来る虫として登場。ただし、表記は一貫して「クモ」。
ハチのように出現させても噛みつかれる心配はない。博物館で寄贈しても巣を張る様子は無く、主人公が近づくと木からぶら下がって来る…本当にどうやって生活しているんだろうか。
蜘蛛型ビーロボスパイドンのモチーフになった。