他の意味に関しては→ルーン
概要
『RUNE』(ルーン)は、2002年4月25日にフロムソフトウェアから、GC初のRPGとして発売されたカードアクションRPG。フロムソフトウェアにとっては任天堂ハード初参入でもある。
2003年5月23日には続編である『RUNE II 〜コルテンの鍵の秘密〜』が発売された。
世界に散らばっているカードからクリーチャーを召還して敵と戦っていく、カードゲームのような要領で戦闘を行っていくところが大きな特徴。
「RPG史上最弱の主人公」と謳っており、カードで戦うため主人公自体が戦うことはなく、「たたかう」とか「まもる」といったコマンドは一切ない。
そのため、1シナリオあたり30枚と限られたカードが尽きてしまうと本当に何もできなくなる。
ルール自体は簡単で、次々に配られるカードの中から適切なカードを選択していくだけ。とはいっても、もちろんやみくもにカードを選べばいいというものでもない。
カードは召還系、武器系、TRAP系、補助系に分けられ、さらに火、水、土、木からなる属性も存在する。火は水に弱いが逆に木には強いといった性質があり、武器系でのクリーチャーの強化やTRAP系での敵への補助攻撃など、単なるクリーチャーの召還だけではない選択肢もある。
そのため、敵の強さやその状況に応じてカードは選ばなければいけない。
経験値をためることでクリーチャーが「クラスチェンジ」したり、何体かの特定クリーチャーを召還すると強力な攻撃を加える「コンボ」があったりと、多彩な要素が戦闘に盛り込まれている。
ストーリー
人々がその異常に気付いたのは、小さな森が一つ消えたときである。
昨日まで森だったはずのその場所には、闇そのもののような黒い霧があった。
森の様子を知ろうと、何人もの人間が霧の中へと分け入ったが、
戻る者は一人としていなかった。
森の次は湖が、そしてその次には町が一つ…と消えていった。
残されたその場所には、全てを飲み込むような黒い霧が立ち込めているのみだった。
大陸の中央部に位置する王国、オランジュの王城は、今まさに危機に陥っていた。
地の底から突如現れた黒い霧が、瞬く間に城を覆い始めたのである。
暗闇の中を逃げ惑う兵士たちを尻目に、父王の留守を預かっていた
王女カティア=ジェルベールは、一人城の宝物庫へと向かっていた。
「王家に生まれし者、その命に代えても守り抜くべし」
父王に託されたその言葉を果たすためである。
王女が、宝物庫の奥深くに納められていたその小さな箱を開いたそのとき、
黒い霧は城のすべてを覆い尽くした。
王女の手の中には、漆黒の闇の中で光を放つ奇妙な宝石と、一束のカードがあった。
登場人物
CV:半場友恵
本作の主人公で、オランジュ国の姫。 父・ジュルベール王が不在中に城が「黒い霧」に覆われ、その際に王家に伝わる秘宝<鍵>とカードを手に入れる。
余談だが、『RUNE II』において初代女王として称えられた彼女の像や肖像画を見ることができる。
CV:郷里大輔
主人公・カティアの父親でオランジュ国の王。 「黒い霧」の調査のために、城を留守にしている。後にある場所で再会を果たすが……。
カティアと同じく、<鍵>を扱う女性。 全身を黒い服で覆っており、行く先々でカティアと戦うことになる。
一見冷酷非道なように見えるが、根は決してそうではない