概要
先代はエブリイベースのミニバンであるエブリイランディ(エブリイ+)は、1999年に販売し、2005年に販売を終了した。
現行ではツインに次ぐ2番目のハイブリッドカーとなった(3番目はソリオ,4番目はイグニス)。現在はフラグシップモデルである。
なお、4代目以降は日産からの供給を取り止め、トヨタからノアの供給に切り替えて8月8日から発売された。
なお、OEMではあるがスズキとして初の電動パーキングブレーキ、電気式四輪駆動システムの『E-Four』などを採用。
3代目までの詳細はセレナを参照。
4代目からの詳細はノアを参照。
セレナとランディの違い
初代、2代目
- エンブレムが違う(セレナは日産エンブレムで、ランディはスズキエンブレムです)
- ロゴの位置が違う(3代目セレナは左側にあり、4代目セレナはバックドアメッキガーニッシュに刻まれている。ランディは初代、2代目ともに右側にある)
- ハイウェイスターに相当する仕様が無い (その為、ハイウェイスター専用カラーが無い)
3代目
ノアとランディの違い
4代目
- グレードは一つだけで、エアロモデルは選べない(そのためエアロ専用色は選べない)。
- フロントグリルの色分けが異なる。
- バックドアガーニッシュに車名がない。
- 快適装備がノアの同名グレードより増やされている(ノアではメーカーオプションとしてパッケージ化されている)。
- ディスプレイオーディオの設定がなく、通信機能もない(全車オーディオレス)。
- 乗車定員がガソリンは8人、ハイブリッドが7人しか選べない(ノアはどちらも選べる)。
- 内装色は黒のみ。
余談
2006年6月に、日産との間で完成車の相互供給に関する提携強化策の一環として供給が始まった。スズキは、普通自動車ラインナップ強化としてセレナをランディとして発売。日産は軽自動車ラインナップ強化として、アルトをピノとして発売。
その後も、スズキからの供給で日産の軽自動車ラインナップは増加していった。
スズキ(供給元) | 日産(供給先) |
---|---|
MRワゴン | モコ |
アルト | ピノ |
パレット | ルークス |
キャリー | NT100クリッパー |
エブリイ | NV100クリッパー |
エブリイワゴン | NV100クリッパーリオ |
日産(供給元) | スズキ(供給先) |
---|---|
セレナ | ランディ |
しかし、日産は三菱自動車と軽自動車の共同開発を目的に、2011年6月1日にNMKVを設立。以降の日産の軽自動車はNMKVで開発されるため、モコの供給元のMRワゴンの生産終了に基づき、軽乗用車の供給を終了した(商用軽自動車はその後もスズキから供給されている)。
一方、スズキも2019年にトヨタと資本提携を結んでいるため、実質的にトヨタグループとなることからランディの供給元をトヨタに変更したと考えることができる。実際、海外ではすでにトヨタからOEMの供給がされており、逆もしかり。
また、3代目ランディの供給元であるセレナにシリーズ式ハイブリッドである『e-POWER』・ACCであるProPILOTが設定されても、ランディには供給がなかったことも影響していると思われる。
日産からすれば社運をかけて開発したシステムなため、下手にその技術を提供することができなかったと考えられる(実際他社にe-POWERを提供した例は2022年現在存在しない)。また、日産の最近の動向を見るに次期型セレナがe-POWER一本で来る可能性が非常に高く、ガソリン車(マイルドハイブリッド含む)が廃止になる恐れがあり価格の上昇が免れない(なお、結果的にはe-POWER一本ではなかった)。スズキからしても、今までとシステムが違うことで整備ができないことで断った可能性もある。
トヨタの場合、欧州市場向けの「スウェイス」(→カローラツーリングスポーツ)、「アクロス」(→RAV4 PHV)で既にスズキにハイブリッド車のOEM供給を行っていること、ダイハツやマツダにもハイブリッド車(マツダはハイブリッドシステムのみ)を供給した前例があるため、特に問題なかったのだと思われる。