概要~小市民シリーズとは
小市民シリーズとは、創元推理文庫より発行された、「春期限定いちごタルト事件」をはじめとする、「夏期限定トロピカルパフェ事件」、「秋期限定栗きんとん事件」(いずれも文字のみの小説、以下続刊/2011年06月21日現在)の「青春ミステリ」の総称である。
「日常の謎」と呼ばれるカテゴリに属するミステリであり、犯罪行為は描かれても死人が出ない。青春の名に恥じない爽やかな読み口をしているのが特徴で、謎解きそのものより主役二人のキャラクターと関係性に主軸が置かれている。
著作は米澤穂信氏。
コミカライズ(上記小説を元にした漫画)版も存在する。
作画者等は下記参照。
コミカライズ版スタッフ
主要人物
シリーズの主人公で、一人称「ぼく」。謎を見つけると推理し、開陳せずにはいられない体質で、頼まれてもいないのに名探偵よろしく推理をひけらかし、他人に嫌われていた過去がある。現在は反省し、目立たず、余計なことをしない小市民を目指しているが……。自らの本性のことを自嘲気味に「狐」と呼ぶ。小佐内とは互いの本性を理解し、互いの目的のために必要な範囲で相手を利用し合う互恵関係にある。
シリーズのヒロイン。中学生と間違えられるほど小柄で地味な印象の少女で、甘い物を何よりもこよなく愛する。小鳩以上に厄介で危険なとある性癖を持つが、それを矯正して小市民になりたいと考えており、同じ目的を持つ小鳩と互恵関係を結ぶ。小鳩が「狐」なら、彼女は「狼」。情報戦に長ける。その秘めた本性のあまりのインパクトの強さにやられる読者が多い。ヘアスタイルは「尼そぎ」とのこと。
小鳩の小学校時代の同窓生で、小鳩の過去を知る男。新聞部所属。剛毅で筋の通った性格の体育会系男子で、小市民の仮面をかぶった小鳩を腹黒と酷評する一方、頼られるとすぐに駆けつける面倒見の良さも併せ持つ。いささか強引なところがあり、トラブルを忌諱したい小鳩には苦手に思われているが、基本的には困った人を見逃せない好青年である。
その他
著者の他人気シリーズ
*古典部シリーズ(氷菓・愚者のエンドロール・クドリャフカの順番・遠回りする雛)
「小市民シリーズ」を含め、いずれもおすすめなので、未読の方は書店などで見てみるのもいいかもしれない。
(記事編集者より)
関連タグ
秋期限定栗きんとん事件/(冬期限定?)