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概要

1997年のアニメ映画。監督はドン・ブルース

1956年公開の『追想』のリメイクであり、20世紀フォックスが初めてアニメ製作した作品。

アンナ・アンダーソンが、実は17歳でロシア革命で殺害されたはずの皇帝ニコライ2世の末娘のアナスタシア皇女では無いか、という20世紀で最も有名の謎の一つアナスタシア伝説が元になっている。

第70回アカデミー賞主題歌賞音楽賞にノミネートされた。

作画や作風が同年代のディズニー社のものと似ており、日本ではディズニー作品と誤解する人も多い。

ストーリー

革命から10年ほどが経ったロシア

生き延びたものの記憶喪失となり孤児となっていたアーニャことアナスタシアは、微かに残る祖母との記憶が忘れられず、旧帝都のサンクトペテルブルクへ向かう。

祖母の待つパリに向かうには偽造パスポートが必要だと知り、街の市民の紹介で知り合った善人な詐欺師のディミトリーとウラジミールと共に国外へ脱出する。

詐欺師たちはアーニャを行方不明中の「アナスタシア皇女と思われる人物」として仕立て上げ、マリー皇太后の侍女に会わせて確約の紹介料をいただく目的であったが、実はこの2人は元宮殿の職員であり、ディミトリーはアナスタシアと祖母を城外に逃した張本人であった。

そして革命のきっかけを作った魔法使いラスプーチンの呪いが3人を襲う。

登場人物

 主人公。革命時に祖母と生き別れとなり怪我で記憶喪失となっていた。

 アナスタシアの祖母。革命時はパリに避難できたが、生き別れとなった孫娘を探し続けていた。

  • ディミトリー(英語版ではドミトリー)

 詐欺師の青年。少年期は下男として宮殿で働きアナスタシアとも面識があった。道中で徐々にアーニャの正体に気づき始める。

  • ウラジミール

 詐欺師の中年男性。元宮殿職員として道中でアーニャにダンスや乗馬を教える。アーニャとディミトリーの関係の変化を父親的な立場から見守る。

  • プーカ

 孤児院を出たばかりのアーニャが拾った子犬。ウラジミールに懐く。

 本作では本物の魔法使いで、皇帝に失脚させられた恨みから革命の発端となる呪いをかける。革命で水死したと思われていたが、呪いの代償として皇帝一家を全員抹殺するまで成仏できずこの世とあの世の間に閉じ込められていた。

  • バルトーク

 ラスプーチンの部下で人語を話す白コウモリ。10年近くも主人の遺品を守っていたほど忠誠心はあるが、本人自体は悪人ではない。アーニャの殺害を企む主人を何度も落ち着かせようとする。

  • ソフィー

 マリー皇太后の歳の離れたいとこで侍女。孫探しを半ば諦めていた皇太后に代わって事務を執り行う。ウラジミールとは旧知の中でそれなりに良好な関係の様子。

楽曲

どれをとっても作品になじんでいると評価されているがなかでも印象的なのは、作中でアナスタシアが歌う「Once_upon_a_December」だろう。

余談

本作とは全く関係ないが、白コウモリのバルトークは、この後同じ監督のOVA作品『バルトーク_ザ・マジシャン』という作品で主人公となっている。

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