概要
三木なずなとは、日本のライトノベル作家。台湾出身。
主に小説家になろうで小説作品を発表し、著作も多数ある。代表作は貴族転生。
基本的に賛否両論別れる人物であり、編集する場合は必要以上のヘイトが集まらないようにお願いしまう。
人物
元々は声優志望で大学留学を機に来日したが、諸事情により声優の道は諦め、ライトノベル作家になった。ペンネームの三木なずなは、声優の水樹奈々のアナグラム。
作風
ストーリー面
大きく分けて、二つの特徴がある。
主人公にとって完全に都合よく動くストーリー
題名や副題が長く、半ばあらすじと化しているタイトル
上記の二つの特徴は、主に小説家になろうの一時期の流行り、いわゆるなろうテンプレがもとで醸成されたと思われる。
なろう系の記事に詳しいが、これら二つは『異世界チートもの』と呼ばれるジャンルに一時期欲出た設定であり、三木なずな以外にも多くの作者によってこの二つの特徴を持った作品は製作されている。
ただし、彼女が小説家になろうにて発表する作品の多くは、この一時的ななろうテンプレを流用している作品が多く、話の展開が読みやすくストレスなくストーリーを読めるという長所になっている。
反面、話の展開がワンパターンな上に、終わりも見えず中身もないもないという批判を呼び込む原因にもなっている。
キャラクター面
主人公の特徴として、『超が付くほどの善人であったにもかかわらず、元の環境では報われず、新たな場所でやり直す』という設定が多いが、その設定故に主人公の性格や思考に共感できず、小説家になろうの読者から叩かれやすいという特徴を持っている。
というのも、初期設定の段階で主人公は『超がつくほどの善人』と定義されているが、その善人の定義は、不殺主義や非暴力不服従と言った、平和的解決方法を是としたものではなく、悪人がこれ以上悪事を重ねる前に悪人を殺す。と言った、どちらかと言うと暴力による解決を認めた必要悪の考え方に近い。
此処で、主人公自身が自分を悪だと認識していたり、多少ならずとも殺人に対する罪悪感を抱いていれば、いわゆるダークヒーローともとらえられるのだが、作中では殺人に対する忌避感や躊躇は感じられず、罪悪感はおろか、人を殺した後に悪人を殺したのだから、いいことをした(意訳)と、自分の正義を何一つ疑わない言動をとっており、その思考が第三者的に見るとサイコパスの思考法にしか見えず、作品が叩かれる大きな原因の一つとなっている。
この他にも、異世界転生を小説のメインに扱うことが多いが、基本的な価値観として、人間を絶対至上に置いてストーリーを作ることが多く、スライムやドラゴンと言った人外への転生をメインとした小説は執筆しない傾向にある。