目次
1 概要2 神話・伝説の尸解仙3 フィクションの尸解仙『抱朴子』によると仙人には三種あり、生身のまま虚空に昇じて変ずる天仙、名山に遊び変ずる地仙、死んだ後蝉が脱皮するように変ずる尸解仙があるとされる。
それぞれ「上士」「中士」「下士」と呼ばれ、生身のままでは仙人になれていない尸解仙はこの三分類のうち、最も下の存在とされる。
道教の仙術理論においては己の肉体いがいのものを尸(屍)に見立てて仙人と成る方法が模索された。
11世紀の道教書『雲笈七籤』においては刀、剣、竹、杖が尸解する行者が用いる物として挙げられ、刀剣を用いた尸解を上尸解、竹木を用いた尸解を下尸解としている。