中央アルプス
ちゅうおうあるぷす
中部地方中部に位置する木曽山脈の別名。
概要
長野県南西部から岐阜県と僅かながら愛知県の県境にかけて、木曾谷、伊那谷の間に連なる木曽山脈の通称である。
その山容と標高が欧州のアルプス山脈を思わせる事から、明治期に来日したイギリスの登山家ウェストンらによって命名され、北方の飛騨山脈(北アルプス)、南方の赤石山脈(南アルプス)と共に日本アルプスと呼ばれる。
山体は主に花崗岩、砂岩、石灰岩などで構成されている。全体的に険しい山々で標高 2500m以上の高山が20近くもある。しかしながら3,000mを超える山がなく、距離・長さ共に南北の各アルプスより規模が小さい。
最高峰の木曽駒ヶ岳(2,956m)や空木岳、恵那山などがあり、原生林におおわれて高山植物も多く見られる。
木曽駒ヶ岳の中腹には千畳敷などのカール地形を見る事ができ、麓からはロープウェイが通っているので観光客や日帰りの登山客も多い。