概要
岐阜県中津川市と長野県阿智村の境にある標高約2,191mの山で、日本百名山の一つに選定されている。
山名については、天昭天皇生誕の際にその臍の緒とされる「胞衣」(えな)をこの山に納めたという伝承に由来するとされる。
古名や別名として、舟覆伏山(ふなふせやま)や長野県側の野熊山などがある。
中世末期より山岳信仰の対象であったとされ、山頂部には恵那神社奥宮が立地。
地質上は流紋岩や角閃黒雲母花崗岩などで構成されており、標高の割には樹木が山頂まで生い茂り広大な国有林も有する。
中津川の市街地を見下ろすようにそびえており、濃尾平野側からは櫛形の山容となっている。
登山道や周辺の山小屋がいくつか整備されているが、いずれも日帰り往復で7〜11時間ほどかかり中上級者向けとされる。
山頂には無人の避難小屋があり、その周辺の僅かな木々の切れ目からは北アルプス(飛騨山脈)や南アルプス(赤石山脈)、御嶽山、僅かながら富士山などを眺める事ができる。