概要
南京錠とは、上部にツル(掛け金)の付いた錠前である。
扱いやすい+力ずくによる犯罪をある程度防ぐ事ができるため、日常生活においてもロッカー等様々な場所で用いられていることが多い。
パソコン関連においても、「○○がロックされた状態」を示したり、個人情報を入力するサイトで情報を暗号化していることを示したりと安全、防犯性を示すシンボルとして南京錠のマークが頻繁に用いられている。
「南京錠」という名前の由来は、日本に伝えられた江戸中期、舶来品に「南京~」とつけるのが流行っていたため。
パンクロッカーのシド・ヴィシャスは、南京錠をモチーフにしたチェーンネックレスを下げていた。これは「シド・チェーン」と呼ばれ、現在でもアクセサリーの定番デザインである。
愛の南京錠
カップルが南京錠に名前を書いて金網フェンスや橋の細い部分等にかける行為。事の発端は不明だが、ロマンチックな設定であるので根強い人気がある。ドラマや漫画でもそのようなシーンが存在する。
ところがその数が半端じゃないほど多くなり外見を損ねる結果となってしまう。そればかりか金属同士が触れるので橋などが腐食し深刻な問題にもなった(大量の南京錠のせいでメンテナンスもできない)。それ故「愛の南京錠用のモニュメント」を設置して鍵の移動を呼び掛けている自治体は多い。しかし全員が来るのは残念ながら有り得ないので地域によっては強制撤去を行っている。