ターボ
たーぼ
概要
機器としてのターボ
ターボチャージャーの略称で、ガスタービンを中心にコンプレッサーやハウジングといった機器で構成されており、自動車や飛行機などのエンジンに繋いでそのエンジンが排出する排気ガスの流れを受けてガスタービンを回し、より大量の空気をエンジンに送り込むことでその燃焼効率を上げ、エンジンそのものの稼働率を上げる際に使われる。
加えて上記の通り主に乗り物の出力強化に用いられていることから“勢いを付ける”というような意味合いの言葉としても使用されたりする。
詳細はターボチャージャーを参照。
『シュガー・ラッシュ』に登場するターボ
ディズニー映画『シュガー・ラッシュ』の冒頭から何度も登場する単語の元となったキャラクター。
序盤では他のゲームのキャラクターから忌避感がある事は伺えるものの、その真相は作品中盤で語られる。
ほんの一昔前(1980年代)までゲームセンター内に置かれていたレースゲーム「ターボタイム」の主人公。当時は大人気だったらしい。内容としてはアメリカのゲームメーカー、アタリが出した「スプリント」と言うゲームに近い。
非常に目立ちたがり屋かつ自信家な性格で、「ターボ・タスティック!」が口癖だったとされる。
しかし、後に「ロードブラスターズ」という最新型のレースゲームが店に導入されると自身のゲームの人気が低迷し、それに嫉妬した彼はそのレースゲームの筐体内に侵入し、クラッキング行為を行おうとした。
その間自分のゲームも主人公が不在扱いとなり、ゲーム機は両方の筐体とも欠陥品と見なされて店から撤去されてしまった(電源を切られた時点でゲームの世界は消滅する)。
彼の悪行はゲーム世界内でも有名になり、古参の者は他のゲームに入り込み邪魔をすることを「ターボする」と言うようになった。
逃げ延びた様子もないことから、そのまま消滅したものと思われていた・・・
以下、ネタバレ注意
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しかし、彼は消えておらず今度は密かに「シュガー・ラッシュ」の筐体内に侵入。そこのプログラムを弄くって本来の主人公であるヴァネロペをゲームシステムから切り離し、さらに他のキャラクターの記憶を書き換えて自分がゲームの統括者であるキャンディ大王として振る舞うようになる。
即ち彼が今作のディズニーヴィランズである。
性格も目立ちたがり屋を通り越した自己顕示欲の塊で、自身の主人公としての地位と栄光に固執する歪んだキャラクターに成り果てている。
そのためヴァネロペが本来持っていたシステムの復元能力(順位に関係なく彼女にゴールラインを潜ると改竄した世界が元通りになってしまう)を危険視し、他のキャラ達に彼女の存在自体がバグだと吹聴して除け者扱いさせたり、彼女を助けようとしたラルフを騙して彼女と彼の仲を裂こうとするなど様々な手で彼女をレースから遠ざけようとした。
物語終盤、ラルフとフィリックスの協力を受けたヴァネロペがレースに飛び入り参加、それを知った彼は今度こそヴァネロペを排除するため彼女に襲いかかり、お互い激しくもみ合う中で偶然彼女と接触した際にヴァネロペが抱えるバグの影響を受けて己の正体が露呈してしまう(センター内でも古株であるラルフ達は驚いていたが、比較的新参であるヴァネロペは彼のことを知らなかった)。
その後、窮地を逃れたヴァネロペを追おうとした所で「シュガー・ラッシュ」の世界観に紛れ込んでいたサイ・バグ(近未来系シューティングゲーム「Hero's Duty」から迷い込んで来た敵モンスター)の一体に捕食されて死んだかと思われていたが、執念の強さゆえかサイ・バグを逆に取り込み、融合した異形の怪物として復活を遂げ、なんとかサイ・バグを排除しよう奮闘するラルフの前に立ちはだかる。
さらに最強のウイルスとして「シュガー・ラッシュ」だけどころか他のゲームさえをも支配すると嘯き、その前に復讐の為にラルフを甚振ってゲーム世界から逃れられないヴァネロペの最期を見せつけようとする(その力は徒手空拳でサイ・バグを砕くラルフですら子ども扱いするほどだった)。
だが、サイ・バグの本能的な集光性まで引き継いでいた彼はラルフが起こしたコーラ火山(この世界ではコーラは溶岩として扱われている)の噴火の光に惹きつけられしまい、一度は体を乗っ取るも理性による抵抗も虚しく、サイ・バグの本能には逆らえずそのままコーラの奔流に自ら飛び込んで今度こそ完全に消滅するという最期を迎えた。
その後「シュガー・ラッシュ」はヴァネロペによって復旧されたが、ターボが再び登場することはなかった(率直な話、彼本来のゲームはもう存在しないので、復活は絶望的だと思われる)。
その他
スーパー耐久や全日本カート選手権などのビッグレースに参戦する実在のレーシングドライバーに、朝日ターボという選手がいる。これは芸名やニックネームではなく、本名である。