ベヨダン
べよだん
概要
BAYONETTAの主人公ベヨネッタと「デビルメイクライ」の主人公ダンテのカップリング。どちらも神谷英樹氏がデザインしたアクションゲームのキャラクターだが、本人たちの邂逅は公式では実現していない。
公式内での見解
ベヨネッタとDMCは接点とも言える箇所が見え隠れするが、これはベヨネッタ側のみの設定であり、セガ公式でもベヨネッタとデビルメイクライは同じ世界であると明確にコメントしておらず、両作品の設定にもいくつか違いがあって繋がらない部分がある。
何故ならベヨネッタや初代DMCを制作している神谷氏は現在のDMCナンバリングには関わっていないからである。
以下、関連性について。
- ベヨネッタで時の腕輪(初代DMCにも登場する)というアクセサリーを作ったのは、古の魔剣士と契約を結んだ孤高の魔女エヴァであり、ダンテの母のエヴァと同名だが、DMCの公式設定ではエヴァは超常的な力を持たない普通の人間である。
- DMCの設定にはエンツォ・フェリーニョという情報屋が登場しており、ベヨネッタにも同名の同業者がいる。しかし、DMCのエンツォはアニメ版以前では悪魔の存在を信じない現実主義者であるということが発覚しており、悪魔を信じる切っ掛けとなったドラマCDで魔界の名工のマキャヴェリの魔銃に片腕を寄生されてしまい、ダンテに腕を切り落とされて以降は隻腕になっている。現在は情報屋を引退して質屋を営んでおり、自らの店にダンテの魔具を質草として収めている。このようにベヨネッタとDMCのエンツォは明確な違いがあり、両作品のコラボを難しくする原因の一つとなっている(もっとも、ベヨネッタのエンツォはメタ的な視点で言えば神谷英樹作品におけるスターシステムの人物に近い)。
- ベヨネッタではロダンと言うキャラ出てくるが、DMC4においては現在時点でロダンとは主人公ネロの没ネーム。
- ロダンが常連限定で出している「ストロベリーサンデー」はダンテの好物。
- アクセサリーの「永遠なるマリオネット」の見た目はDMC1に登場する悪魔「マリオネット」である。
- 「エンジェルメイクライ(天使も泣き出す)」というトロフィー/実績がある。
- トロフィー/実績の「伝説の魔女」のアイコンはDMC1のロゴ
- 四元徳「勇気」戦と「正義」戦で「消えな、トリ頭」や「Let's rock, baby!」などベヨネッタがダンテのセリフを言うシーンがある。
- 大魔獣ファンタズマラネアはDMC1のボスのファントムと幽霊の異名と炎を宿す大蜘蛛の共通点がある。しかし、ファンタズマラネアの体色は黒色でサイズも親蜘蛛はファントムの数倍以上、子蜘蛛ですらファントムとほぼ同じ体格である。性格も短気で粗暴なファントムとは対照的に温厚であるなどの違いがある。
- ルカには「トリッシュ」、「クレア」、「シルヴィア」、「アミー」という4人のガールフレンドがいて、トリッシュはDMC1のヒロインの名前である(実際はルカが飼っている3匹の猫と1匹の犬の名前であり、いずれも神谷氏が関わったゲームに登場した女性キャラの名前である)。
- ルカの父アントニオを愛称で呼ぶと「トニー」になるので、小説版DMC1でのダンテの偽名「トニー・レッドグレイブ」と解釈することもできる?(ルカの父のフルネームはアントニオ・レッドグレイブ)
これらのことから、あくまでもDMCとの関係は神谷英樹作品のプレイヤーに対するファンサービス的な意味合いが強く、その他、会社や版権の違いがあることからも、DMCシリーズとベヨネッタシリーズは似て非なる別次元のものとしての区別も必要。
プロジェクトクロスゾーンにて2人の出会いが描かれると期待していた人も多かったが、
残念ながらベヨネッタの参戦自体が実現しなかった。
続くPXZ2でもこのあたりの状況は変わらないが、一方で同じく任天堂・バンダイナムコ・セガ・カプコンの4社コラボが実現したスマブラ3DS/WiiUにて、DLCとしてベヨネッタが参戦。
このニアミスから、もしかしたら何か起こるかもしれない……?
と言っていたら2019年初頭、D×2真・女神転生リベレーションがそれぞれとのコラボイベントを開催。あくまで個別のコラボなので両者の絡みはないが、主要キャラを仲間にできるため、同一パーティーに合わせて編成し、共闘させるという楽しみができた。
二次創作での様子
公式内での関わりが強く意識された結果の産物と考えられる。悪魔/天使を殲滅させる、スタイリッシュさと言った共通点から共闘と見られる作品もある。天使と悪魔の皆さん、逃げて超逃げて。
ついでに
「ダンテとベヨネッタはどちらの方が強いか」という質問に対する神谷氏の回答は「女に勝てる男なんていませんよ」だったそうである。まぁ、そういうことなのだろう。
ちなみに、有志のファン(ScrewAttack!)がそれぞれの戦闘能力を分析(※非公式)することで、「ダンテが勝つ」という結論に至った。恐らく「性別補正」を無視したこそ得た結果だ。