概要
遥か昔、惑星ネーデで開発された科学兵器である「神の十賢者」の1人。
生みの親であるランティス博士(ガブリエル)によって他の素体と共に暴走し、ネーデに戦いを挑み、長きにわたる戦争の末に「エタニティスペース」と呼ばれる空間で氷漬けにされた。
しかし、ある時封印が解かれ、宇宙を破壊すべく動き出し、主人公クロードらの前に立ちはだかる。
人物
ルシフェルは「十賢者監視用素体」であり、十賢者の中でもガブリエルに次ぐ強大な力を持つ。元々は他の十賢者が反乱した際に、それを食い止めることを目的として造られた。
高慢で冷酷な性格をしており、リーダーであるガブリエルに対しても「バグだらけの狂った欠陥品」と評し、自らがそれに取って代わろうとする野心的な人物。彼にとっては他の十賢者のメンバーもただの捨て駒なのである。
存在自体が古代ネーデの科学力の結晶であり、地球レベルの科学兵器でも傷つけることすら不可能。反物質を利用した武器でないと倒せない。(ただしゲーム内では武器による有効無効は特にない。一部の属性攻撃は無効化される)
戦闘
風・雷・闇属性の攻撃を得意とする。
終盤のボスなのでHPはかなり高いが、十分な攻撃力のあるパーティならタコ殴りで倒せてしまう。
スペシャルアタックの「亡びの風」は風属性の強力な全体攻撃。ルーンシューズで無効化が可能。
セリフ
攻撃時のセリフがやたらと長く、しかもナルシストということもあって、当時のファンからよくネタにされていた。
「はっはっはっ、亡びの風をその身に受けるがいい!」
「どうした?かかってこないのか?」
「本気を出したらどうだ?まさか、それが全力というわけでもあるまい」
「散る前にもう一花くらいは咲かせてくれ」
そのほか
長耳を持っていることから古代ネーデ人を素体としていることが伺えられる。
ルシフェルは下級の十賢者たちに命令して分散させ、あえて光の勇者であるクロードら一行に撃破させた。何故わざわざクロードらに手を貸すような真似をしたかというと、己の野望にとって邪魔な他の十賢者を始末させるためであったが、無自覚ながら「十賢者の反乱阻止」という自身の本来のストッパー機能が作動していたからとも言われている。
また、彼の一連の行動はルシフェル(=光を導く者)の名の如く、『光』の勇者一行を導いていた。
漫画セカンドエヴォリューションでは暴走前の十賢者達が描かれており、この時点では彼はまだ「ネーデの守護者」であった。クロードとレナ、そしてガブリエルをまとめて始末しようとしたがガブリエル(フィリア)の反撃を受け、宇宙を滅ぼそうとするガブリエル(ランティス)の狂気を前に十賢者の本来の使命を思い出す。
彼の戦闘曲であるThe incarnation of devilはRPG屈指の名曲として知られ、後の作品にまで受け継がれている。
スターオーシャン・アナムネシスにも登場する。