概要
ゆっくりは種類によって好む場所が異なり、それぞれに自分の気に入ったところに巣(おうち)を作る。
その際に、「ここを○○のゆっくりプレイスにするよ!」と叫んで他の生物(特に周囲のゆっくり)にそのことを知らせるのが「おうちせんげん」と呼ばれる行為である。
ゆっくりは、この言葉を言いさえすれば無条件でそこの支配権が手に入ると根拠なく思い込んでいる。さらに、「おうちせんげん」を受けた先住者は宣言者の指示に従わなければならない(基本的に立ち退く、奴隷になる、死ぬのいずれか)という思い込みもセットになっている。
逆に言えば、「おうちせんげん」をしなかったり途中で阻止されたりしてしまえば、(理屈の上では)支配権は得られないことになるのだが、ゲスの場合はゴネまくった挙句に実質的に占拠したり、最悪の場合先住ゆを殺して乗っ取ってしまうこともある。
一応、ゆっくりの間では効力を持っているはずなのだが、上述の通り、割とあっさり覆されてしまうこともある。また、成立したところで先住ゆが承諾することは滅多になく、トラブルに発展する。
野良はともかくとして、野生の群れの場合には、無用な争いを避けるために「おうちせんげん」の制度自体が掟などによって廃止されていることもあるようである(この場合、宣言自体はしても効力は発揮されない。もちろん、力づくで奪われる場合はあるが)。
ちなみに、主にれいむ種が「けっかい」で巣を隠すのは、捕食種から巣の中の家族を守るためであると同時に、他のゆっくりに巣を奪われないためでもあるともされる。
家ゆや飼育されている個体を除けば、「おうちせんげん」はどんなゆっくりでも行う行為であり、野良や野生ゆが勝手にやる分には人間にとって何の害もない。
しかし、ゲスゆっくりの場合、窓を割るなどして人家に侵入(ガラスを認識できず立ち往生する個体もいる)し、そこで「おうちせんげん」をする個体が非常に多く、しばしば問題を引き起こす(作品によっては、対ゆっくり用の窓ガラスというものも存在する)。
ゲスゆっくりは自分たちがこの世で一番偉く、強い存在であると思い込んでいるので、そこに住人がいてもお構いなしに、むしろこれ見よがしに行い、あまつさえ先住者を自分たちの奴隷にしようとするのである。
加えて、大抵の場合は窓を割って人家に侵入したあと、めちゃくちゃに荒らしてしまう。家の中にある食べ物や観葉植物を食い荒らす、家財道具を倒したり、それらを壊す、土や泥や排泄物で家の中を汚すなどの実害が発生する。
飼いゆっくりを飼っている家の場合、先述の「おうちせんげんを受けた先住者は宣言者の指示に従わなければならない」という理由で飼いゆっくりを襲い、良くて負傷、最悪殺すこともある。
その結末は大抵、先住者の怒りを買い、必死の命乞いもむなしく残虐な方法で家族一匹残らず殺されてしまうのが関の山である。
ちなみに「ゆっくりプレイス」とは、「ゆっくりにとってすごくゆっくりできる場所」という意味である。
大抵はゆっくりの巣(おうち)を指すが、偶然見つけたゆっくりできる場所などもゆっくりプレイスと呼称される。