ウーンドウォート(Woundwort)は
- シソ科、キク科の植物の通称。表記違いでウーンドワート、ウンドワートともいう。ヤロー(ソルジャーズウーンドウォート)等が有名。
- イギリスの児童文学『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』に登場するうさぎ。本記事で解説する。
- ガンダムTR-6[ウーンドウォート] - ガンダムシリーズ公式外伝『ADVANCE OF Z』に登場するモビルスーツ。本記事では長らくこちらの解説のみ掲載しており、サイト内のイラストもこちらが殆ど。
ウォーターシップ・ダウンのウーンドウォート
『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』のキャラクター。徹底的な管理を敷くうさぎの村「エフラファ」を作った支配階級のうさぎで、作中では「General Woundwort」と呼ばれている、
将軍は並のうさぎよりも鋭い爪を持ち、その獰猛さと冷酷さは愛くるしいうさぎのイメージからかけ離れている。実際、彼は子犬であれば容易く追い払い、中型以上の成犬やイタチにも真っ向から挑める程に強い。
知性・判断力にも優れ、彼が立てた作戦はエフラファを幾多の困難から救ってきた。冷酷ではあるが部下を気遣う一面も垣間見せた。
将軍は5匹兄弟だったが、父・兄弟は人間に殺害、母親は彼の目の前でイタチに捕食され、孤児となって人間に保護されている。しかし保護先の飼い猫を半死に追い込み、飼い主にも噛み付くなどすぐに獰猛な性質を発揮。さらに保護先から脱走し、流れ着いたうさぎの村の長を殺害して村を乗っ取った。
エフラファの綻び
エフラファは彼を筆頭とした軍閥政治だが、強い締め付けとうさぎの飽和状態が相まって、既に立場が弱い被支配層(特に雌)への求心力を失っていた。ハイゼンスレイ達のような雌兎はストレスが溜まりやすい不自由な管理社会で心をすり減らした結果、潜入したビグウィグの手引きでウォーターシップダウンへと脱走している。
脱走を許した後も追撃の手を緩めず、遂には敵地・ウォーターシップダウンへと遠征。到着後、ビグウィグと死闘を繰り広げた。物語の最終盤にヘイズル、ブラックベリ、ダンディライアンが誘導した犬と交戦。その後の消息は不明。
彼の遺体は発見されておらず、うさぎたちは「今もエリル達(うさぎの敵)と戦ってくれている」「将軍はインレの親族だから親の言うことを聞かない子を捕まえに来る」等、うさぎの民間伝説として語り継がれている。
ガンダムシリーズのウーンドウォート
ガンダムTR-6を参照。
地球連邦軍の全兵器(機種)を一つの体系にまとめ、無限に換装形態を構築可能なティターンズの量産型可変MS。その換装システム・兵器体系「ガンダムTR-6」の一種。ウーンドウォートとはプリムローズⅡ形態を起点とした、最もベーシックな換装形態である。
元ネタ(うさぎ)のウーンドウォートと違い、こちらは「可愛い」と評判。なお、中の魂(強化人間人格OSの被検体)が“幼い少年”だったり、搭乗者の一人であるクローンの少女に何故か“付いてる”ので、実際には“男の娘”とする見方も。