概要
縁壱零式とは、漫画『鬼滅の刃』に登場する、刀鍛冶の里にある鬼殺隊士の訓練用の絡繰人形のシリーズである。実際に剣を持って動き、対戦する事によって訓練となる。甘露寺蜜璃が炭治郎に教えた、里に伝わる強くなる為の秘密の武器の正体。
その見た目は腕が六本あり、顔は炭治郎が夢で見た耳飾りの剣士に似ている。戦国時代に実在しというその剣士をもとにしているらしく、腕が六本あるのは六本なければその剣士の動きを再現できなかったらしい。また、作成者の子孫である小鉄が直すのが困難であると思う程に、時代に反した高度な技術が使われている。元は複数体あったが、歴代の訓練で他の人形は破壊されて、現存するのは零式のみ。
初登場は102話である。無一郎が小鉄から、縁壱零式のカギを半ば無理矢理貰って使った。その結果、縁壱零式を破壊し短時間で訓練を終わらせ、刃毀れした自分の刀の代わりに縁壱零式が持っていた刀を一つ貰っていった。
しかし、縁壱零式の真の訓練とは、指を操作する事で相手によって動きを調整して相手の弱点を突くような動きを生み出す機能にあり、その機能を知らなかった無一郎は時間を無駄にしたらしい。
その後、縁壱零式を直す事に成功した小鉄による炭治郎の訓練が始まり、最終的に小鉄の後押しもあって炭治郎は縁壱零式に渾身の一撃を入れる事に成功する。ところが、壊れた人形の中から戦国時代の物らしい刀が出てきて、紆余曲折を経て炭治郎の新しい愛刀になる。
後にその刀がこの縁壱零式のオリジナルである剣士の物だった事が明らかになる。
ちなみにその剣士は後に全集中の呼吸を初めて編み出して、それを各人の適性に合わせて広めた剣士だった事が明らかになる。おそらくその剣士を模して訓練用の絡繰り人形が作られた理由もその為だと思われる。