概要
以前より殺生丸自身の中に秘められていた妖刀。
父親を超える条件として、鉄砕牙への未練を捨てたことで失った左腕と共に出現した。
曲霊との戦いで殺生丸が生み出した「殺生丸自身の刀」で、殺生丸の牙の癖に失った片腕から現れた、大妖怪の父親を超えた証でもある一振り。
斬った対象を凄まじい爆発で打ち砕き、その後も周囲に伝播し破壊を続ける持続性がある。
無敵に近い奈落にも効果がある数少ない武器であり、この攻撃を受けた体の一部を奈落が切り離すシーンがある。爆砕部分を切り離すことで効果を止めることが可能だが、斬られた身体を再度取り込むと本体も爆砕に巻き込まれる為、斬られた部分は二度と使い物にならない、実質的に一撃必殺の技。
斬った物体を再生不可能なまでに爆砕し続け、斬った箇所から効果が組織全体に拡散していく。機能的には鉄砕牙のような遠距離攻撃を備えてはいないが、殺生丸当人の剣圧や、この刀で斬り付けると生じる凄まじい爆発の影響で間合いも広く、爆流波や蒼龍波のような規模の衝撃波を放って妖怪の群れ等もまとめて消滅させてのける。破壊力だけであれば鉄砕牙をも上回り、実際に「一振りで百の妖怪を薙ぎ倒す」と言われる鉄砕牙に対し、爆砕牙は一振りで千体の妖怪を薙ぎ倒せる。
更に、この刀には、斬り付けた対象に極僅かでも相手に傷が付けば、その傷が永続的に広がり続けていずれは強制的に完全破壊させる効果がある。
その為、奈落や曲霊のような無限再生能力を持つ妖怪も倒す事が出来ると弥勒達は推察していた。
しかし、"伝達して侵食し続ける"だけなので、破壊が及んでいない部分を先に切り離せば破壊を免れることができ、実際には奈落への決定打には成り得なかった。
また、四魂の玉は斬れず、その影響を強く受けていた最終決戦終盤の奈落の顔面に直撃させた際には、奈落の顔は再生していた。
歴史
刀々斎曰く殺生丸は始めから自分の刀を持っていた。
しかし、手に入れるには鉄砕牙への執着心を断ち切る必要があった。
そしてこの刀は、殺生丸がかつて最強の大妖怪だった亡き父親を越えた証でもある。
爆砕牙を手にした殺生丸は戦国最強の妖怪としての力を如何なく発揮し、
登場から最終戦まで大いに活躍した。
夢幻の白夜曰く(四魂の玉を完全に取り込む前ならば)奈落でさえ直接斬られればひとたまりもないとのことで、爆砕部を切り離す以外の対抗策がなくりんを人質に取って使われないようにするなど、かごめの破魔の矢の次に警戒していた。
四魂の玉には及ばず、直接斬っても傷ひとつ付かないほか、玉と一体化した奈落は爆砕牙の直撃を受けても再生している。