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天生牙

てんせいが

『犬夜叉』に登場する殺生丸の武器で父から受け継いだ妖刀。
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天生牙は癒やしの刀
たとえ武器として振るう時も、命の重さを知り、
慈悲の心を持って、敵を葬らねばならぬ
それが百の命を救い、敵を冥道に送る天生牙を持つ者の資格

概要

殺生丸父親から鍛造され、譲り受けた「癒やしの刀」妖刀)。
刀工は鉄砕牙と同じ刀々斎。刀を納める鞘も鉄砕牙と同様に父の古くからの知己である朴の木の妖怪「朴仙翁」の枝から削り出されて作られている。

遺言により、長男・殺生丸へと受け継がれたが、力が全てだったかつての殺生丸にとっては、死者を救う力に重きを置くこの刀は、尊敬する父の遺品として一応とっておく鈍(ナマクラ)未満の飾り以外の何物でもなかった。(そのため鉄砕牙に執着していた。)
しかし、りん神楽の存在を通して命を愛でることを徐々に知っていったことで天生牙を極めるに至った。

通常の刀と異なり生者(肉体)に対しては傷をつける力を持たない。

この世の物(生者(肉体))は斬れないが、あの世の物(霊体)は斬れるという性質を持ち、
妖怪の魂の集合体である曲霊に効果のある唯一の武器。

死者に相対してこの刀を握ると、あの世の使いが見える。
見えるようになったあの世の使いをその刀身で斬り裂くことで死者の命を「一度だけ」蘇らせる/蘇生させることが出来る。邪気を浄化することもできる。(一人に対して一回しか行使出来ない。)

殺生丸は無意識的にこの刀の力を過信していた所為もあって、
後述の事情でりんを危うく死なせかけた時は、不敵な笑みを浮かべる以外には表情筋が死んでる鉄面皮疑惑すらある殺生丸が後悔で顔を歪め、
命の重さを完全に理解したことで天生牙を極めることが出来た。

あの世の使いだけでなく、この世ならぬ存在に対しては唯一の攻撃手段。
曲霊を倒すことは天生牙がなければ不可能であった。

極めれば(真に慈しむ心/慈悲の心を持ち発動させると)「一振りで百の命を救う(も可能)」と謂われている。

一度天生牙で甦っていた場合はあの世の使いの姿が見えず死者の命を救う(蘇生させる)ことが出来ない。
また、肉体が消滅する死に方四魂の玉反魂術等、天生牙に関係のない手段で蘇った場合も同様に効果を発揮することはできない。

犬夜叉と殺生丸の父が天生牙と名付けなかった場合、刀々斎によって「棺桶いらず」と命名される予定だった。

同じ牙から鍛造された鉄砕牙と同様に意思を持っており、結界を張ることができる。
所有者を別の場所に移動させる事も出来る。

後に刀々斎に鍛え直され、相手を冥界に引き込む冥道残月破(めいどうざんげつは)が使えるようになった。

後に、かつては鉄砕牙と同体であり、分割された後もあくまで鉄砕牙が主で、天生牙は従の扱いであったことが判明する。

冥界における犬夜叉と殺生丸による鉄砕牙の真の継承者を決める戦いにて折れ、
冥道残月破の力は鉄砕牙に吸収される。

戦いの後、冥道残月破が使えない新たな天生牙として復活し、再び殺生丸の手に渡る。

先述のように、鉄砕牙に与える為の能力ではあるが、
冥道を開き敵を問答無用で叩き込む凶悪な技・冥道残月破も扱えた。

犬夜叉の鉄砕牙から放たれるのは冥道の斬撃(「冥道月破」)だが、
殺生丸の天生牙から放たれるのは綺麗な満月状(「冥道月破」)(読み方は同じ)。

作中での活躍

当初、殺生丸が邪見の質問に答える形で「殺せぬ刀」として何の効果もないナマクラ刀であることを邪見の身体を切りつけてみせることで「殺せない」ことを証明した。
その後犬夜叉との鉄砕牙を巡る戦いの際に犬夜叉が嗅ぎ付けた『風の傷』の衝撃波から殺生丸を救うべく、天生牙の意思で結界を張り風の傷の威力を弱めることで結果、瀕死の重傷を負いつつも殺生丸は命を永らえる結果となった(これには犬夜叉が殺生丸を殺めるつもりが無く、完全に風の傷を出しきらなかったことも影響しているが)。

重傷で満足に動けない所に遭遇したりんとの交流を経て、
彼女から介抱されるうちに少しずつ殺生丸の心境に変化が起き始めた頃、
妖狼族の襲撃に遭いりんが命を落としたことに思う所があり、
無意識下で「どうにか救いたい」という殺生丸の気持ちに
天生牙が応え、抜刀を促すことで「あの世の使い」を認識させ、彼らを切ることであの世に連れていかれるはずだった存在(今回の場合はりん)が蘇ることが出来ることを殺生丸に教えた。

この後、りんは殺生丸を慕って邪見や阿吽に同行する。

この「対象を蘇らせる」効果に目を付けた殺生丸はその後、鉄砕牙を噛み砕いた奈落の分身である悟心鬼の牙から戦うための刀である『闘鬼神』の作成を刀々斎の破門された弟子である灰刃坊に依頼した際、「こんな死んだ牙じゃあ碌な刀は打てない」と突っ撥ねられたことで、ならばと抜刀し彼の目の前で悟心鬼の牙を甦らせた。
その後、闘鬼神に精神を乗っ取られた灰刃坊に刀の完成を催促に行って斬殺された邪見のためにも天生牙の力をふるい、邪見の命を救っている(この時の邪見の胴体は上半身と下半身が泣き別れになっているが生き返った後にどうにかつなぎ合わせることが出来た様子である)。

殺生丸が闘鬼神の邪気を打ち負かし、自身の支配下に置いた後はしばらく出番が無かったものの、

カワウソの妖怪・甘太の(白童子に殺された)父親を最初は無視して立ち去ろうとしたが、
天生牙の意思を尊重し、蘇生させる。この時の話で四魂の玉の欠片が
この世とあの世の境にある父親の墓にあることを知り、再び行くため、行動を起こす。

火の国にある、あの世への門を守護する門番の牛頭馬頭との戦闘の際、再び自らの抜刀を殺生丸に促す。『この世ならざる者を斬る』刀である天生牙の前に牛頭馬頭は低頭し、殺生丸を門を通過する資格がある者と認めさせることに成功する。

魍魎丸の陰謀に気付き、琥珀を逃がすと同時に奈落一味から離脱し、白童子との死闘の末、
奈落に心臓を返してもらうと同時に瘴気を注ぎ込まれ、瀕死の神楽を天生牙で救おうとしたが、
すでに瘴気に浸食され、天生牙では救えないと悟り、断念する。

「(…天生牙では救えん)…逝くのか」

「ああ…もう、いい(…最後に、会えた…)」

神楽の最期は殺生丸に看取られながら風となって消えていった。

同行する琥珀の体内にある四魂の玉の欠片を手中に収める為に現れた魍魎丸との戦闘の際、魍魎丸が奈落への背信行為が露見して処刑された神楽の事を口悪くあざけた事に対し、殺生丸は激昂し闘鬼神をふるう。
結果、手傷は負わせたものの魍魎丸が吸収したこの世で最も強固な装甲とされる『冥界獣の鎧甲』を破壊しきれずに闘鬼神が破損する結果に終わる。
しかし「他者の為に悲しみ、怒る心」を知った殺生丸の心に応えるべく天生牙は刀々斎を呼び寄せ、戦うための力である『冥道残月破』を備えた戦うための刀としての一面を宿すことになる。

その後、冥道残月破を極める為に様々な事を試すものの、行き詰った殺生丸はの下へ赴き、父が母の下に遺した冥道石を用いて冥道を広げるための修行を開始する。
殺生丸はこの時、無意識的にこの刀の力を過信していたこともあり、冥界の主を切り殺してもりんが息を吹き返さない事態に陥った際には、普段あまり感情を表に出さない殺生丸が後悔で顔を歪めるほどであった。
失意の中、冥界の闇の中で救いを求める亡者の群れに対し憐憫の感情を持ち、せめてもという気持ちで彼らの魂を救済する。結果冥道は広がり半月を越え十日夜月程度まで広がったものの、りんが尚も目を覚まさない理由を母から告げられたことで命の重さを完全に理解する。その後、記事冒頭の文言を母から説かれ、一度だけの特例として冥道石(めいどうせき)によってりんの蘇生がなされた時には笑みを浮かべるほどであった(心情については彼の口からは語られなかったものの邪見が代弁する形で伝えている)。

しかしその後も真円にならない冥道に苦戦している殺生丸の前に、かつて父と戦い敗れた死神鬼と遭遇。近くにいた犬夜叉を巻き込む形で不本意ながらも共闘する形となる。
その際、死神鬼から『かつて天生牙というものは存在せず、鉄砕牙に冥道残月破を奪われた』ことを暴露されたことで動揺する殺生丸。それに追い打ちをかける鉄砕牙との共鳴の末の完全な満月状の冥道を目の当たりにしたことで死神鬼の言葉が真実であること、また天生牙もいずれ犬夜叉のものとなることを悟り亡き父への不信を募らせる。

刀々斎に事の真相を白状させるべく冥道残月破で脅迫し、真実を伝えられ思い悩むところに神無の鏡の欠片を持った夢幻の白夜の策に乗っかる形で犬夜叉に父の全てを継承する資格か有るかを見極めることを選択した殺生丸は、鏡の欠片を天生牙の刀身に塗し、犬夜叉が今まで育ててきた鉄砕牙の全ての能力を奪い取るものの、犬夜叉と鉄砕牙が一体となった攻撃によりある程度の能力を取り戻され、奥の手である満月状の冥道残月破も『竜鱗の鉄砕牙』を信じた犬夜叉の自らの妖穴を斬るという手段で対策されたことで心から犬夜叉の事を継承者と認めることとなる。
鏡の欠片を塗していたことで奈落の意思で操られることになった天生牙であったが、殺生丸は奈落からコントロールを奪取し、鉄砕牙の刀身で全ての鏡の欠片を剥がして元の細身の刀の形状に戻った所を両断させ、犬夜叉に冥道残月破を継承させる。
そのまま殺生丸・犬夜叉は共に冥道に落ちてしまうが、犬夜叉の前に両断された天生牙の刀身が技を繰り出す際の刀の軌跡として犬夜叉にその極意を伝える。本来は鉄砕牙に吸収されるべき物であるはずだった天生牙であったが、刀自らの意思で殺生丸の下に切断される前の状態で舞い戻る(但し天生牙から冥道残月破を放つことは不可能となり、この世ならざる者を斬る性質だけが残った状態)。

物語終盤、四魂の玉に宿った邪悪な霊である曲霊と戦う。
初めて自分を「弱い」と貶して圧倒する敵の存在に、
「こいつだけはこの手で殺す。この殺生丸の誇りだ」
と、執念から天生牙の一太刀で左目を潰すも、胸部を貫かれ重傷を負う。

絶対絶命のとき突如殺生丸の体から光が溢れ出し、
新たな腕と形見ではない自分自身の刀、爆砕牙を手に入れ曲霊を打ち破る。

曲霊は奈落と同じく無限に再生する肉体を持ち、
その本体は霊であることから何人たりとも攻撃することができないという、
まさに完全無欠の存在。

しかも肉体の戦闘力は殺生丸さえも大幅に上回っているなど本作最強の一人だった。

爆砕牙により本来不死身の肉体を滅ぼす事ができ、
さらに本来無敵である本体には天生牙で攻撃ができる。
曲霊を倒せる唯一の天敵が殺生丸だったのである。

奈落との決戦を前に四魂の玉内部の妖怪達の魂の集合体である曲霊との戦闘の際、唯一曲霊本体への有効打になることもあって奈落の肉体の一部や他者への憑依などで有効打が打てない殺生丸であったが、奈落の体内で曲霊が犬夜叉に憑依した際、『竜鱗の鉄砕牙』で活性化した犬夜叉の妖穴で身動きが取れなくなった曲霊に引導を渡し、日暮かごめにかけられた封印を解くことに成功した。

冥道残月破(めいどうざんげつは)

天生牙を刀々斎に鍛え直されたことにより手に入れた剣技で空間を切り裂いて冥道を開き、敵を冥界へと直接送り込むといった性質がある。
技自体は使用者の錬度によって冥道は真円へと近づいていく。
使用者の資質により、威力や特性が異なる。
殺生丸の場合、他の使用者に比べ極めて巨大な冥道を開くことができる。

殺生丸の母親に与えられた試練により完成度が上がり、より円形に近づいた。

冥界へ送り込むだけでなく、冥界から現世への道を作ることも可能である。

元々は死神鬼の技であり不完全状態の殺生丸の冥道は死神鬼の冥道に敵わなかったが、
犬夜叉の鉄砕牙との共鳴により完全な真円になり技は完成した。

その後の犬夜叉との継承争いでこの技は鉄砕牙に吸収され、
天生牙から冥道残月破を放つことは不可能になった。

劇場版における天生牙

劇場版4部作は冥道残月破の設定が組みあがる前の作品群であるため、天生牙は鉄砕牙と同時期に作成された天地人界の「天」を統べる剣であり、鉄砕牙と共に殺生丸・犬夜叉の父が所有していた『叢雲牙』の邪気を抑える力を有しているという設定が存在した(第3作『天下覇道の剣』)。天生牙相続の際は鉄砕牙でも叢雲牙もない「最も望まぬ刀」であることの八つ当たりを恐れ、本来の受け渡し役であった刀々斎が朴仙翁にその役目を押し付ける形で殺生丸の手元に渡っている。
当時は、父親の牙への未練を断ち切った先にある、爆砕牙の存在も伏せられていたため、後述した慈悲を得ること自体が、父親の望んだ最終到達点であったかのようにも描写されていた。

また第1作『時代を越える想い』では中国大陸から渡ってきた飛妖蛾の妖力の封印を解く鍵として狙われるものの、送った刺客が殺生丸に返り討ちにあった上、天生牙に「破壊の力はない」ということで犬夜叉の鉄砕牙に狙いを変更するという事もあった。

作者(高橋留美子)によるインタビュー

『犬夜叉ワイド版』の27巻では「天生牙と殺生丸」についてのインタビューが行われたが、
その中で作者の高橋留美子
【天生牙は鉄砕牙と真逆の刀、殺生丸が最も望まない刀というのが出発点】
【天生牙も鉄砕牙同様、持ち主を成長させる刀。これは逆ではいけなかった】と語り、
死者を生き返らせる際に癒やしの刀でありながら、
あの世の使いを斬ると言った描写はビジュアル的な部分を大切にしたと述べている。

また同インタビューでは殺生丸に対する父の想いとして
【もうちょっと優しくなれよ】【心を育てろよ】
といった真意を込めたと語っている。

一方であまり空気が重くならないように『火の国の門』のエピソードを取り上げて
【父の墓場に行くのに死者の国の門番を黙らせたので、役立っていますよね】
と軽い口調で思いを語る場面もあった。

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