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「奈落が死ねば同時に滅びる分身の身だ。未練はないね…役目は…果たしたぜ…」


概要編集

声:真殿光昭


第七妖怪・夢幻の白夜

奈落が放った「幻」の分身。末弟。一人称は「俺」。0歳(人間換算年齢は不明)。

紅を差し、日本刀を背負った侍のような容姿をした長い黒髪を一つに束ねた青年。女性と見紛うほどの中性的な美貌の持ち主だが、れっきとした男性である。新生奈落になってから初めて作った分身妖怪でもある。

「幻」を司る分身に相応しく、変幻自在かつ強力な幻術で犬夜叉たちを翻弄する。

また、機転も利き、ただ幻を見せるだけでなく、幻という嘘に本物という真実を織り交ぜる事にも長け、劇中では幻の曲霊に曲霊の肉片の匂いを紛れさせて殺生丸を誘導、巨大蜘蛛内部では幻の奈落に人質に取った本物のりんを配置するなどした。

奈落が新生後になってから生み出した分身のため、犬夜叉や殺生丸の奇襲をかわすほど身体能力が高く、身のこなしも軽い。


基本的に戦闘には参加せず、犬夜叉や殺生丸の動向を監視し、奈落に報告する「観察者」に徹している(本人曰く、「おれの仕事は見ることだけだ」)。移動の際には、術で巨大化させた白い折り鶴を用いる。遠方の様子は、自身の眼球を変化させた一つ目蝙蝠を飛ばして窺う。

上記の折り鶴や、自身の身代わりを生み出す白い蓮、瘴気の毒蛇を召喚できる瓢箪など、奈落の分身の中では多彩な小道具と武器を用いる。奈落に引けを取らない幻術に加え、前述の道具を用いた多種多様な技を扱うほか、諜報や偵察、奈落の代わりに策を考案・実行するなど、その活動や能力は多岐にわたり、事実上の「奈落の腹心」と呼べる存在となっている。一時期、紅牛魔と行動を共にし、妖狼族のほとんどを惨殺した。

背中に差している刀には刀身が無いが、一度しか使えない切り札として妖力を写し取る複製能力がある。物語終盤で四魂の玉自身の願いを叶えるために奈落に指示され、冥道残月破の力を吸い取ったことで黒い刀身が発生した。


性格編集

飄々とした性格で掴み所のない人物であり、敵対関係にある犬夜叉や殺生丸にも馴れ馴れしく接する。奈落に対しても例外ではなく、彼とは主従関係というよりも対等に近い関係を築いており、軽口も平然と叩く。完結編では、珊瑚の飛来骨に手ひどくやられた奈落をからかう場面もあった。からかわれた奈落の方も「うるさい、黙れ」と言う程度に留め、罰を与える様子すらなかったことから、彼に心臓を握られて従っていた神楽神無とはまったく異なる待遇を受けていたことが示唆されている。言動こそ軽く見えるが、その思考は極めて冷静沈着かつ合理的であり、多少戦況が変化したところで顔色一つ変えない。その為、推理力や洞察力も高く、冥王獣を乗っ取った魍魎丸の思惑にもいち早く気付いている。


上記の通り、立ち振る舞いすべてが異彩を放ち、その行動原理は謎に包まれている。その姿勢は最期まで変化しなかった。これまでの分身たちとは異なって、奈落への嫌悪感や恐怖心は一切抱かず、分身たちの中で唯一最期まで彼に忠実だった。

その一方で、観察者の役割を通り越し「傍観者」然として振舞っている節があり、犬夜叉たちとの闘いや因縁も「他人事」として捉え、一切の関心を示さない。彼らとの闘いにも一貫して消極的であり、奈落に疑問を投げかける描写も見られた。

また、神楽や神無に見られた人間らしい感情も希薄であり、犬夜叉や殺生丸はおろか生みの親たる奈落の言動(「人の心」を持つが故の苦悩等)すら、自分には理解できないと述べる冷徹な一面もある。神無と鏡の妖の弱点を知りながら、彼女に同情して苦戦を強いられた犬夜叉には呆れを示し、「自身が敵ならば躊躇なく弱点を突く」と公言している。


真相と最期編集

奈落と共同体であり、彼が手傷を負うと、白夜も同じダメージを負う。そのため、白夜は奈落の分身(心臓である赤子は除く)の中で唯一固有の臭いを持たず、完全に奈落と同一の臭いを持つ。それ故、劇中で彼が起こした事件のほとんどが「奈落の仕業」だと犬夜叉たちに誤認されている。最終決戦ではその特性を生かし、犬夜叉に気付かれる事なく、かごめへの接近に成功した(周囲に充満した奈落の体内の臭いと完全に同化してしまう為)。

作中で白夜が犬夜叉一行や殺生丸の攻撃でダメージを負ったことは一度もなく、最終決戦で奈落本体にかごめの破魔の矢が当たった時と、殺生丸の爆砕牙で奈落の体内が斬られた時のみ負傷している。いずれも巨大蜘蛛内部で奈落が負傷し共同体の特性故に巻き添えで喰らった形であり、彼本人に落ち度はない。

最終決戦となった奈落の巨大蜘蛛内部では犬夜叉たちに幻を見せて翻弄した他、弥勒が風穴に吸い込まれる事を恐れる珊瑚を焦燥させ、幻の奈落と四魂の玉ごと本物のりんを飛来骨の巻き添えにするように仕向けた。完結編では幻の奈落を通じて、弥勒には「救いの法師・弥勒。救われたいのは己自身か?」と投げかけ、結果的に人質のりんに向けて飛来骨を投げてしまった珊瑚には「退治屋・珊瑚。退治されたのはお前自身だ」と、彼らの生業を皮肉った台詞で二人を追い詰めた。

最期は冥道残月破の妖力を複製した刀でかごめを斬りつけた直後、犬夜叉の斬る冥道残月破で倒された。その時でさえ「奈落の死と同時に滅びる身体だから未練はない」「役目は果たした」旨の発言を残し、死の恐怖にも最期まで無頓着だった。


能力編集

「観察」という仕事柄、戦闘は一貫して避けているので直接的な攻撃力や腕力は未知数。本人は幻術による敵の妨害や、味方のサポートを得意としている。

基本的に命令には素直に従い、与えられた仕事は確実にやり遂げるので、部下としては非常に有能。

  • 蓮の花で身代わりを生成する
  • 腰に下げている瓢箪から無数の毒蛇を召喚する
  • 式神を人に取り憑かせて操る
  • 異空間を作り出す

この様に扱う技は多彩であり、その実力は確かである。


奈落が白霊山で強大化した後の分身であるため、基礎能力が高く、奈落や赤子と同等の結界を使う事ができ、身体能力も高い。

身のこなしも軽く、戦国最強を誇る殺生丸の奇襲すら素早い動きで幾度もかわしている。仮に攻撃が命中したとしても蓮の花で自身の身代わりを作り出す為、白夜本体にダメージを与える事は困難である。

白夜が自らの過失でダメージを負った事は一度もなく、彼が負傷したのは最終決戦で奈落本体にかごめの破魔の矢が当たった時と、殺生丸の爆砕牙で奈落の体内を斬られた時のみである。

いずれも奈落本体への攻撃を共同体の特性故に巻き添えで喰らった時であり、彼本人に落ち度はない。


技一覧編集

  • 幻術(げんじゅつ)

敵に幻を見せる術。作中では無数の折り鶴、殺生丸を誘き寄せるために霊体の曲霊、巨大蜘蛛内部ではりんの幻を見せて翻弄した。


  • 蓮の身代わり(はすのみがわり)

所持している白い蓮を自身の姿に変えて敵の攻撃をかわしたり、注意を逸らす。


  • 蓮の炎(はすのほのお)

所持している白い蓮から炎を出す技。いわゆる火炎放射で、結界に身を隠していた琥珀を守る胡蝶と飛鳥を倒す際に使用。


  • 瓢箪(ひょうたん)

腰に下げている瓢箪。瘴気の毒蛇や空間転移を行う液体が入ってる。また曲霊の匂いがついた借り物の肉体の肉片を入れて、幻の曲霊と共に殺生丸を誘き出した。


  • 瘴気の毒蛇(しょうきのどくへび)

所持している瓢箪から毒々しい紫色の無数の毒蛇を放つ。毒は奈落の瘴気で作中では琥珀の四魂のかけらを穢すために使用し、琥珀と邪見に噛みついた。


  • 空間転移(くうかんてんい)

所持している瓢箪に入った液体で円を描き、円で囲った場所ごと月の幻と共に異空間に移動させる技。奈落の策略で犬夜叉と殺生丸を1対1で戦わせるために使用。また白い蓮を使って自身を転移させる場合もあり、こちらは巨大蜘蛛内部で使用。


  • 一つ目蝙蝠(ひとつめこうもり)

片目から分離した眼球にコウモリのような翼を生やして飛行させる。遠距離や異空間にいる相手を監視できる他、片目の眼窩に奈落が触手を入れれば、奈落の視界にもその映像が共有される。白夜にとって触手を入れられる感触は不快らしく、内心では「気持ち悪い」と愚痴をこぼしていた。


  • 妖力複製(ようりょくふくせい)

背中に刺している刀の技。刀身のない柄には妖力を複製、写し取る能力があるが、一度しか使えない。妖力を複製すると刀身のない柄を収める鞘と同じ太さと長さを持つ刀身が発生する。刀身の姿は写し取った妖力に準じ、一度しか使えない都合上、殺生丸と犬夜叉が苦労と努力を重ねて扱えるようになった冥道残月破を白夜はいとも容易く扱えてしまう。この能力で犬夜叉の冥道残月破をコピーした。


  • 冥道残月破(めいどうざんげつは)

刀身がなく、一度しか使えない妖力を写し取る刀の技。巨大蜘蛛内部にて犬夜叉が放った冥道残月破の傷跡から妖力を写し取って鉄砕牙と同様に黒い刀身を発生させ、かごめを斬った。奈落がかけた四魂の玉自身の願によって発動が遅れ、白夜と奈落、玉が現世から消滅した瞬間にかごめを四魂の玉の空間に繋がる冥道に送った。


追記編集

奈落の分身の中で唯一彼を裏切らず、他の分身と異なった理由として、作者は「白夜には『かごめを斬る』という使命があって、案外それが生き甲斐だったのかもと想像します」とコメントしている。

作者は奈落が鬼蜘蛛の心を捨てている時点での分身である事を挙げ、彼の背中に蜘蛛の火傷がない可能性に言及している。また奈落の眷属である最猛勝と比較し、曰く「より奈落に近いのかもしれない」「白夜もなぜか奈落を裏切らなかった」とのこと。


関連イラスト編集

無題白夜✶☾✶夢幻


関連タグ編集

犬夜叉 奈落(犬夜叉)

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