「奈落よ……どちらが主か思い知らせてくれる」
概要
声:小林愛
(イラストの左下)
第六妖怪・赤子
奈落が白霊山で生み出した「人」の分身。一人称は「儂」。0歳。
奈落の分身の中では四男にあたる。曲霊に次ぐ邪気の持ち主であり、奈落よりも邪悪とされる二体の妖怪の内の一体。
白霊山に蠢く無数の実験体(赤子型の肉塊)の完成形。弥勒曰く「薄気味悪いほど色白で赤子の姿でありながら、分身の中では最も格が高く、自身の片割れである白童子すら手駒として操る」と言っている。
他の分身や妖怪達の指揮権を有し、奈落と同等の立場にある「奈落の落とし子」。
その魂の本質は謎に満ちた不明な点が多く、奈落や鬼蜘蛛(無双)とは性格や行動が大きく異なる。魂の本質は最終的に明かされなかった。桔梗を慕う人間(鬼蜘蛛)の心を除くあらゆる資質を奈落から受け継いでいる。触れた相手の心を読み取る能力により奈落以上に人間の心を利用した謀略に長け、性格も奈落を越えて冷酷非情。
桔梗を慕う心を持たず、犬夜叉曰く「奈落の性格がますます捻じ曲がった心の化け物」とのことである。新生奈落の結界に並ぶ力を持つ。
なお、桔梗を慕う心の方は失敗作である無数の赤子型の肉塊に持っていかせている。
最初は一体だったが神楽と共に神官・僧侶を襲っている最中、和尚(アニメでの名前は妖怪封じの名手・神泉和尚)の法力を受けて真っ二つにされ、その際に二体に分裂。
その内の一体の片割れは成長して子供の姿をした白童子となった。分裂後の赤子は、白童子や分裂前の赤子に比べて極端に無口でほとんど喋らない。白童子が消滅した後は魍魎丸の本体としてよく喋る。
彼の正体は「奈落の弱点である心臓」。
いつしか心臓を持つ自身こそ本物の奈落だと考え始め、白童子と共に奈落の抹殺を画策するも赤子自身は戦闘能力を持たないため、白童子に「鎧」となる魍魎丸を作らせて魍魎丸の強大化により奈落抹殺を図る。しかし、奈落によれば赤子が裏切ることは目に見えていたらしく、だからこそ動くこともままならない赤子の姿で心臓を外に出し、赤子に強力な鎧を作らせてから再び吸収しようとしていた。強大な力を得た魍魎丸を使い、犬夜叉や殺生丸、鋼牙らと戦い2つの四魂のかけらを奪取するが、犬夜叉一行が見守る中、溶命樹を吸収した奈落と死闘を繰り広げ窮地に陥る。
最期には自ら犬夜叉の前に進み出て奈落を道連れにする覚悟を見せるが、金剛槍破を操る奈落に阻止され、遂に吸収される。
犬夜叉一行、桔梗、鋼牙などに奈落の心臓である事を知られた際には長らく弱点として狙われ続けたが、持ち主である奈落が再び吸収した事でその意味を無くした。
技一覧
- 読心術(どくしんじゅつ)
赤子の最強の技。人間の心を読み、憎悪や嫉妬心などで心の闇を取り込む。この技で四魂の欠片を見つける事ができる目を持つかごめを取り込もうとしたが、かごめの強大な魂と心の強さによって阻まれた。完結編では自身が操る魍魎丸で捕えた琥珀にこの技を使う。
- 結界(けっかい)
新生奈落と同じ結界で敵の攻撃を反射する。こちらは白童子と違い奈落の任意で張っているわけではなく、赤子自らの結界。強力な結界だが、溶命樹の触手には効かず、この結界を破るために奈落は溶命樹を復活させて取り込んだ。