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佐々木哲平(タイパラ)の編集履歴

2020-12-27 04:12:22 バージョン

佐々木哲平(タイパラ)

ささきてっぺい

日本人の男性名。此処ではタイムパラドクスゴーストライターの主人公について記載する。

「俺はただ…!沢山の人に楽しんでもらいたくて描いてるだけだ!」

人物


凡人であり、他人に比べて特段何かが劣っているわけではないが、何かに優れているというわけではない人間。元々、小学生の頃に人気漫画を丸々模写したことがきっかけでクラスの人間からもてはやされたことが忘れられず、「みんなに楽しんでもらえる作品を作りたい」と言う思いから漫画家を目指し始める。


卒業後に上京し、日々の食費にも事欠くほどの極貧の中で、バイトと連載作家のアシスタントで食いつなぎながら、漫画を描き続けていた。しかし4年経っても未だにデビューできずにいた。なぜなら伝えたいことや造りたいことがあって漫画を描いているわけではない為、『オリジナリティの無い無個性的な漫画』しか描くことができず、自身のオリジナル作品としての作風の確立が行えなかったからである。


特に、四年間担当編集を続けた菊瀬編集から、「こんなものは俺でも描ける」とまで言われてしまい、いっそエログロ描写を主軸にしたマイナー漫画を描いてみれば、と提案されるものの、自身の信条からそのアドバイスを聞き入れることなく悶々としている中、落雷によってタイムマシンと化した電子レンジから出てきた十年後の少年ジャンプに連載されていた「ホワイトナイト」を盗作、佐々木哲平としての連載作品となる。


最大にしてほぼ唯一の長所としては、熱意から来る努力と作業量だけは並の人よりも優れており、デビュー前は単独作業ながらも大ページのネームを持ち込み、一日で漫画を描き直すなど、その熱量は計り知れない。

しかしその一方で、その自分に対してかけられた他人からのアドバイスや忠告を都合良くスルーしてやりたくない努力は放棄する自分に甘い部分と、自分の価値観を最善としてそれ以外のものを受け付けない狭量さ。何よりも、悪事を働いてもその事実を認めない自己保身の強さから、その長所を活かす事ができていない。

挙げ句に盗作する事実からの自己正当化に心を砕いた結果として、心理的な視野が狭まり、アイノイツキの救済には大した行動には移れなかった。


劇中での主な行動

基本的に盗作をはじめとする犯罪行為と、それに対する自己正当化の為の独白を行っている。


第1話では二日続けての徹夜作業を行い、疲労困憊していた上に、失意のどん底にいたところに突如として電子レンジに落雷してできタイムマシンから送られてきた未来のジャンプの新連載であった「ホワイトナイト」を盗作して、少年ジャンプでの読み切り掲載を勝ち取る。


2話ではタイムマシンが現実のものであることに気づき、「ホワイトナイト」を盗作してしまったことを自覚するものの、その後は新しく担当編集となった宗岡の言葉に従う形で盗作を続行して、少年ジャンプでの漫画連載を勝ち取る。尚、宗岡編集自身は哲平の盗作行為については知らない為、第三者的には宗岡を騙して言質を取った形になる。


3話では本来のホワイトナイトの作者であるアイノイツキに接触されるものの、彼女に真実を話すことも謝罪する、それでもアイノの勝手な勘違いによって「ホワイトナイト」を託され、漫画の連載を続行する。この際、物的証拠であるタイムマシンや未来からの少年ジャンプをアイノに見せることなく行い、何より、盗作に対する説明や謝罪をしなかった。


4話では連載版の「ホワイトナイト」の為にアシスタントを雇うことになり、その際にアイノイツキが高校を中退してまでアシスタントに来たため、彼女をそのままアシスタントとして雇い、「ホワイトナイト」の連載を継続、その上彼女から「ホのアイディアを聞き出そうとする、それから7話までは盗作による連載を続行する。


8話からは未来でアイノイツキが死亡した為、「ホワイトナイト」の続きが送られることはなくなったが、未来から少年ジャンプを送っていた謎の存在からの指令により、アイノイツキが連載を開始する新たな連載漫画であるANIMAに連載で勝利するように指示され、その為に奮闘していくことになる。


9話から11話までの間で、アイノイツキが死亡する未来を避けるために「ホワイトナイト」の連載を続行するが、ANIMAに三十連敗した末に、未来ロボットフューチャーくんにより時のはざまと呼ばれる空間に連れていかれる。


12話にて、本来の時間軸では就職したものの、その後も漫画の投稿自体は続けていて連載を獲得し、その作品がヒロインであるアイノイツキに影響を与えていたことが未来ロボットフューチャーくんにて明かされた。


13話にて、時の止まった世界の中で「ANIMA」を越える漫画を創るために、漫画を描き続けるもインプット不足を痛感。様々な漫画作品と図書館に通い詰め、勉強をする。そして12472日に渡って18作の長編漫画と、5回に渡るホワイトナイトの連載完結を行った。


最終的には無限の時間の中で大量の漫画作品を執筆し、これらの作品をアイノにネーム状態で手渡し、彼女から「全人類が面白いと思える漫画」「『ANIMA』を越える」と絶賛された。これに対して哲平は「誰からも愛される作品はない」「自分が楽しんで描けたならそれでいい」「たった一人の同類に届いたのならラッキー」と答える。10年後、哲平とアイノが漫画家を続けている姿が描かれ、そこで物語は幕を閉じた。


最終巻に収録された後日談にて、「ホワイトナイト」の連載終了後も何回か少年ジャンプで連載を行うが、その全てが打ち切られていることが明らかになった。

「ホワイトナイト」の盗作に関しては、アイノイツキの自宅前に「ホワイトナイト」の印税によって得た収入を大量の現金化して放置するという行動に出ており、自宅前に捨てられた大金の扱いに困ったアイノは、警察に預けながらも持ち主が現れないことで自分の物になるという事に非常に困惑している。


結局、最後まで哲平は「ホワイトナイト」の盗作について、アイノに謝罪することはなかった。


性格

精神的に打たれ弱くはないが、打たれることがとにかく嫌なタイプ。

1話の時点での盗作に関しては、夢だと思い込んでいたこともあり擁護の声も多く、「ホワイトナイト」の本来の作者である藍野伊月が現れた際には、一応は彼女に真相を話し、連載前も一度は連載の話自体を断ろうとしていた。

しかし、無自覚であった第一話とは違い、第二話以降は明確に盗作に手を出しており、盗作での連載に関しても、無自覚ながら担当編集の言質を取って、彼に後追いされたという形を整えており、それを『本来ならば存在した名作を消さないために、「代筆」として続きを描く』と、キメ顔で語り、『罪の十字架を背負う』とのたまいながら盗作の「ホワイトナイト」での初連載を自己正当化して悲劇のヒーローを気取るという、非常に悪質な人物。

特に、アイノイツキに全ての真実を話すと言う点に関しては、真実を知ったらアイノイツキが傷つき、筆を折るかもしれないという、何一つ言い訳になっていない言い訳を常に繰り返し、その盗作の責任は、「世界に名作を残す義務」と言う名目でファンに転嫁すると言う性根の捻じ曲がった人物。

本来、アイノイツキへの傷を浅くするなら一刻も早く過ちを終えることこそが正しく、正式に謝罪して『ホワイトナイト』を返してしまうことが正しい行動でありながら、「彼女への謝罪」を「自分のエゴ」と言い換え、むしろ彼女に謝罪することの方が悪いと言う、自分が罪から逃れる為だけの、身勝手で無茶苦茶な理屈で自分を正当化し、むしろ被害者面さえしている。

罪悪感はあるくせに他人の力を利用し、踏みにじることにも躊躇いが無く、自分に非や落ち度があっても咎められたくないと考え、状況のせいにして自分の悪事を正当化する。

その一方で、外面は良く子供が困っていると助ける描写はあるものの、それは性格のせいで良心からの行動であるとは受け取られず、一部の読者からは「人の目があるところでは他人に親切にはしてるけど、路地裏の空き缶とかは拾わなさそう」と評される。


  • 行動パータン

基本的にあらゆる行動に言い訳が付き纏い、○○だとしたら悪いからを常套句としており、盗作をしたり、盗作行為が理由で怒られる所から逃げたりする際にこの言い訳を使い、とにかく自分は悪くないと言うスタンスを絶対に崩さず、常に『自分の利益』だけを死守する行動を取る。どうしても謝らなければいけない時には、無意識的にか都合の悪い事を隠しながら話すと言う、とても人間性の低い行動をとる。

作中では、盗作に気づいた当初、新しく担当編集であった宗岡に対して、タイムマシンのことは伏せたまま自分が盗作していたと話せばいいところを、「読み切りとしてしか構想しておらず、連載は考えていない」と語っており、本来の作者であるアイノイツキと初めて顔を合わせたときには、一応は彼女に真実を話すが、その際に子供の様に泣きじゃくりながら断片的な説明しか行わず、タイムマシンや未来の少年ジャンプを見せて事情を説明する。盗作の罪を自白して謝罪する。と言う、当然取るべき行動を回避している。


また、作中では考えなしの場当たり的な行動が目立ち、これが事態を悪化させることも多い。

「ホワイトナイト」の印税には手を付けておらず、借金によって生活しているという事実が明らかになった。しかし、その印税をアイノに全額渡したり、もしくはどこかの慈善団体に寄付したりしているという描写はされていない為、実質ただの貯金になっており、後日談にて「ホワイトナイト」の印税によって得た収入は彼女に渡したが、そもそも印税とは著作権のある著作物を発行した際に生じる利益のことであり、いくら印税によって収入を渡したからと言って、著作権そのものをアイノに譲渡しない限り根本的な問題の解決には何一つなっていない。

また、金銭の渡し方に関しても非常に大きな問題があり、事情を説明して面と向かって渡されたのではなく、自宅前にポイ捨て同然に置かれていたのでアイノはお金を警察に預けざるを得ず、自分の物になってもどのように扱えばいいのかわからない。と言う状況に置かれている。


逆境に関しては自分で自分を追い込んでいるのが大半で、苦悩や葛藤に関しては自分の罪悪感を誤魔化す為の自己弁護でしかなく、要は単なる悩むフリである。はた迷惑なことにそんな自分で作った逆境や悩むフリに他人をも巻き込む癖がある。

「ホワイトナイト」の連載前には宗岡編集に一度は連載の話を断り、苦悩している様子を見せながらも帰宅後は未来の「ホワイトナイト」を読んで、特に何の葛藤も苦悩もなく盗作を決意しており、「ホワイトナイト」の連載時には未来の漫画をトレスしているだけにも関わらず、締め切りギリギリまで原稿を遅らせた挙句にアシスタントの目の前で一度はそれを破り捨てるという暴挙を行っている。


  • 価値観

本人は無自覚ながらも強い承認欲求を拗らせており、行動の端々に悪い意味での『不純さ』を抱えている。そのため、劇中では度々矛盾した行動を取ることが多い。

前述した少年期に人気漫画の丸写しをしてクラスメイトから評価を受けた点からもそれは伺え、最初の盗作でもホワイトナイトが賞賛されたときには、「自分の漫画が面白い」と言われていることにではなく、自分自身が「やっと、日の目を見れる」という事に感動している。その為、プロの漫画家になりたいというより、少年ジャンプと言うブランドに固執していると捉える読者も多い。

実際、漫画として描きたい物がないのに「皆が楽しめる漫画が描きたい」と主張し、菊瀬編集のアドバイスは聞き入れない一方で、13話で菊瀬編集に駄目出しされた4年間は本当に好き勝手に自分流でしか描いてこなかったことも明らかになり、4年間面白いものが見たいともヒット作は何が面白いと学ぶ姿勢も何もがなかったと推測される。


「ホワイトナイト」を描き上げた際には菊瀬編集にアポも取っていないのに無視して編集部に突入した末に、連載会議に突入して菊瀬の信頼を失墜させるという行為に出た上に、何の落ち度もないのに謝罪させ、盗作が分かって以降も、謝罪はおろか会う事すらしなかった。

また、作中における言動や行動の端々からは、無自覚に他人を見下している描写が目立つ。

菊瀬編集との打ち合わせでは、「エログロ要素を入れたトリッキーな作品の方が面白い」と言う言葉に対して、雑誌掲載時に「マイナー路線を目指せという事でしょうか」単行本収録時には「そういう物を描けという事でしょうか」と、絶望した表情を浮かべて拒否しており、恰もその手の漫画を楽しむ人間がおかしいことであるかのように発言している。

アイノイツキと初めて会った際には、自分が彼女の十年後の漫画を盗作した身でありながら、現在の彼女の漫画を読んで「面白さは掲載されたものには及ばない」と感想をまとめたり、アイノが帰る際にも「雑魚キャラの様に立ち去った」と発言している。

アイノとの出会い以降は徹底的にタイムマシンや未来の少年ジャンプについては隠匿し、謝罪やそれに与する行為は頑なに行おうとはしなかった。未来の少年ジャンプが届かなくなった際には、「俺が話も考えなければいけないのか?!」と、連載作家であればごく当然の出来事に驚愕すると言う、読者を唖然とさせるセリフを放った。


盗作によって得たものは、富以外のものはすべて自分のものと考えている節があり、盗作した「ホワイトナイト」に送られたファンレターに対して感動で涙をこらえており、「ホワイトナイト」制作の為にアシスタントを雇った際には、人気漫画家として地位・名声・栄誉を得たことを平然と受け入れている。

いわゆる焼き肉回では、代金をアシスタントに渡し、自分は参加しなければいいところを『盗作をしている』という事実から自分には肉を食べる資格はないとお通しのキャベツばかり食べる贖罪になっていない行動を取っており、アシスタントが読み切りの「ホワイトナイト」を称賛した際には、自分の盗作の罪が許されたかのように安堵すると言う、どこまでも自分に甘く都合の良い考えに浸っていた。

作品の盗作に関しても、自分に都合よく解釈して自分の手柄になるように行っており、とにかく自分の利益の為に他人を利用して踏みにじることに躊躇いが無い。最終回まで待たずに盗作を行った事で、中途で未来のジャンプを送られなくなり困り果てる事態に陥っている。罪悪感がなくとも、まともに先を考えられる人間なら、こんな盗作などリスクが大きくて手を出すはずがない。結局のところ、彼の行いは「罪の意識も無ければ、先の計画もなく犯罪に手を染めた」と言う事であり、彼の行動こそがなによりも彼の漫画家として能力の低さを物語っている。

アイノイツキが死亡すると知った際にも、その事を伝えずに哲平個人で勝手に解決しようとしてしまい、結果としてアイノイツキの生命すらも哲平が握りしめるという最悪の結果になっている。


本人も自分が悪い事をしていると言う自覚や意識はあり、自分の影が現れた際には、自分の影に盗作を指摘されると言う、この手のよくある演出とは真逆の影に正論を諭されると言う事態が起こっている。


タイムパラドクスゴーストライターという作品の批判の九割はこの主人公に要約されていると言っても過言ではなく、盗作に擁護できる余地のあった第一話はともかくとして、第二話以降は最終話に至るまで全話に渡って読者から憎まれた、作中最大の嫌われ者である。全話を通して見れば分かるが、物語の黒幕であった未来ロボットフューチャーくんと並んで、物語における諸悪の根源であり、全ての元凶である。


読者からついた蔑称は数多く、主なものでは『パク平』『盗平』などがある。本来、蔑称を公の場で使うことは推奨されないが、佐々木哲平の場合、苗字の佐々木も名前の哲平も日本人には良くある為、同姓同名の人物に迷惑をかけないと言う意味で言うのなら寧ろ別名を使う方が良い部分がある。


関連項目

タイパク 盗作

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