概要
男性同士の恋愛である「BL(ボーイズラブ)」が舞台となっているショートコメディで4P毎に話の内容が変わるようになっている。
BLという特殊なジャンルにある「不思議なお約束」を面白おかしく描いている。
その世界観と設定がウケたのか、ニュースサイトに取り上げられたこともあった。
→非イケメンの平凡男、“絶対BLになる世界”でフラグに抗うギャグ新連載
2019年4月8日に祥伝社より単行本が発売される。
『WEBマンガ総選挙 2019』にて、第4位にランクインした。
2020年4月にドラマCDになる。
2021年3月にTVドラマがテレ朝チャンネル1で放送予定。
ストーリー
自分が「漫画の世界」の住人だと気づいた大学生の主人公。
それが普通の漫画ではなく、男性同士の恋愛が普通に存在する「ボーイズラブ」漫画の世界だった。
思えばおかしいことが幾つもあった。
―――やたら多いイケメン、その割に顔の造りがあやふやな女子。
談笑中に嫉妬深く迫る男子、ヤりたい女子からいつの間にか抱ける男子の話に―――
自分のようなモブ100%の平凡など狙う男なんていないと高を括っていたら、弟の綾人が友人から告白されたという話を聞いたり、「平凡受け」のジャンルが存在することに気が付く。
その世界の恐ろしさを知った彼は親に孫を抱かせるべく、男同士が自然に恋に落ちてしまうボーイズラブの世界に負けまいと強く誓うのであった。
登場人物
絶対BLになりたくない人
本作の主人公。苗字・名前共に不明。一人称は「俺」。大学生。
至って普通の「平凡顔」で自分が「ボーイズラブ」漫画の住人であることを自覚している。
自分の平凡顔なら狙われる心配は無いと思っていたのだが、平凡でもメインキャラとして据えられる恐怖を知り、世界を知るためにBL本を自ら購入して勉強するなどして絶対にBLフラグを立てまいと奮戦する。
体形は本人曰く「普通」だが弟からは「鳥ガラ」と評されている。
綾人
CV:土田玲央
絶対BLになりたくない人の弟。恐らく高校生。
どうやら友人(♂)から告白されたらしく、兄に相談するも「友情と恋愛のはき違え!気のせい!」と畳みかけられてしまった。
その後の恋愛事情は不明だが兄は「弟がBL世界に落ちてしまったので親に孫を抱かせられるのは自分だけ」と思っている。身内に恋愛感情は抱いてない。
なりたくない人は綾人は「東條」という男子生徒に告白されたと見ている。
BL世界の男子
BL漫画の登場人物なので必ず男性同士が出会い、惹かれ、恋をするようになっている。
傍から見ると無茶苦茶なシチュエーションが多く、なりたくない人が後追い・心中などの「死ネタ」に驚いたり、男子×幽霊(♂)に遭遇した時に「そういうのもアリなのBL世界…?」と狼狽えたりもするジャンルがそこらに存在している。
恋愛対象に対してやたら細かい感想を持ったり、顔色から病状を細かく判断するなどモブとの扱いに雲泥の差がある。
好きな相手が華奢に見えたり、やたらと中性的な名前が多かったりと不思議な現象が多々発生する。
イケメンが非常に多い。
BL世界の女子
一応、存在しているといえば存在しているのだが誰も彼も顔の造りが霧がかったようにあやふやになっている。なりたくない人は巨乳が好き。
実は全員の顔があやふやになっているわけではなく、「恋愛に発展しそうな男性と親密な関係にある女性」などは顔がはっきり見えるようになる。
しかし、BL男子同士がカップルになると「自分に素直に生きようと思った」とGL女子のカップルが生まれる仕組みになっている。
また、恋愛アドバイザー的な役割を担っては「新刊のためのネタにする」逆別れさせ屋みたいな女性もいる。
東條
CV:江口拓也
綾人に「告白」したと思われる男子生徒。「色々」お世話になっているらしい。
背景がうるさい自己申告や違いの分かるアピールでなりたくない人は「確信」した。
柳
綾人の同級生(♂)。
彼もまた綾人に好意を抱いている素振りを見せるが察しているなりたくない人からは「(東條の)当て馬」と評された可哀想な少年。
「クソ怖い」姉がいる。
舞台
大学
なりたくない人を始め、多くの登場人物たちが通う大学。
髪の長い女性モブもいることから共学だと思われる。
メイン舞台となるだけあって様々な情事が繰り広げられている。
街
なりたくない人が住む街。
ヤンキーや刺青の入った人などがちょいちょい見かけられるが治安は至って良い方である。
場所が変わっても繰り広げられる恋愛事情は変わらないのでなりたくない人はフラグを立てまいと気をつけている。
特に路上ではひと月で3回はイケメンが倒れている。