概要
イギリスツーリングカー選手権(British Touring Car Championship)とは、1958年からイギリスで開催されているツーリングカーレースである。通称BTCC。
歴史
1958年より60年以上に渡って開催されているツーリングカー選手権であり、ドイツツーリングカー選手権と並んで世界有数のツーリングカーレースである。開催初期はイギリスサルーンカー選手権(British Saloon Car Championship )であり、現在の名称になったのは、1987年からである。当初は、グループA仕様のマシンで争われており、AE86型のトヨタ・カローラGT (日本名カローラレビン)や三菱スタリオン、マツダ・RX-7などの日本車も参戦。世界中で猛威を奮っていたフォード・シエラに代表される海外の有力メーカーもこぞって参戦した。日本車もタイトルを獲得しており、RX-7はウィン・パーシーのドライブで、1981・1982年と2連覇。最も下位クラスのカローラGTもクリス・ホジェッツのドライブによりタイトルを獲得している。後にF1ドライバーとなる、マーティン・ブランドルはトヨタセリカをドライブしている他、デイモン・ヒルやローランド・ラッツェンバーガーも同時期のBTCCに参戦した経験を持つ。しかし、下位クラスのマシンがタイトルを獲得することが多かった為、観客動員数がやや減少傾向となり、最後のグループA車両で行われた1990年にプライベーターとして参戦したロブ・グラヴェットのフォード・シエラがこれまでに4度タイトルを獲得したアンディ・ロウズを下してタイトルを獲得したものの、テコ入れ対策として1991年にこれまでのクラス分けを辞めて、新たに排気量を2.0Lに定めた、クラス2規定に統一ここでBTCCは全盛期を迎え、この規定が他の国のツーリングカーレースに広まって行った。全日本ツーリングカー選手権もこの規定を1994年から取り入れた。またエントリーするメーカーのワークスチームも大きく増える事になった。
全盛期
この規定になった事により世界中のメーカーがこぞってワークスチームを参戦させ、BMW、ボクスホール、アルファロメオ、ルノー、プジョー、ボルボ、アウディなどの海外勢に加え、トヨタ、日産、マツダ、ホンダが参戦した。ドライバーもF1や国際F3000などで活躍したドライバーが参戦するなど非常に盛り上がりを見せた。但し、マシンの開発費などが高騰したため、次第に参戦台数が減少。2000年限りでこの規定車両での開催は終了した。
現在
現在は比較的ローコストで参戦できる車両規定に定めた為、プライベーターチームも多く参戦。撤退したワークスチームも参戦を再開。日本勢ではホンダとスバルがチャンピオンを獲得。2020年にはインフィニティブランドで参戦する日産がチャンピオンを獲得し、トヨタもプライベーター部門のチャンピオンとなっている。
主な参戦ドライバー
アンディ・ロウズ
ウィン・パーシー
****マーティン・ブランドル****
****ジョン・クレランド****
****ガブリエル・タルキーニ****
****マット・ニール****
****スティーブ・ソパー****
****ヨアヒム・ヴィンケルホック****
****フランク・ビエラ****
****アラン・メニュ****
****イヴァン・ミュラー****
****トム・クリステンセン****
****アンソニー・レイド****
****ティム・ハーベイ****
****ジェームス・トンプソン****
****デレック・ワーウィック****
****デイビッド・レズリー****
****リカルド・リデル****
****ロベルト・ラヴァーリア****
****デビッド・ブラバム****
****ウィル・ホイ****
****ローレン・アイエロ****
****クリス・ホジェッツ****
****キース・オドール****
****ジュリアン・ベイリー