概要
形容詞 anal (エイナル、アナル)
意:肛門の
名詞はanus(アヌス、エイナス)
本来は上記の通り「肛門」という名詞を意味する言葉ではなく、「肛門が○○な状態にある」「肛門を使って○○をする」といった場合に使う言葉。
日本では「アヌス」よりも「アナルファック」の方が知名度が高いため、「肛門=アナル」という間違った認識が広まっている。
排泄口であり、性器ではないためそのままでは修正を施す必要はないが、
何かを入れたり出したりする場合は修正する必要がある。
> ・アヌス結合部位及び挿入部
(ガイドラインより引用)
実際のところ
AVを含む創作界隈ではカジュアルに行われるアナルセックスではあるが、実際はリスクの大きいアブノーマルなプレイである。
まず前提として肛門はそもそも性器ではないと、議論以前に理解していなければならない。
反応を見たいが為に安易に触れたり、逆に穴であればなんでも良いと考え安易に挿入させようとする等、軽はずみな行動は慎むべきである。
大抵の場合、性器でない部分を性交に用いるのは嫌悪される行動であるので、仮にアナルセックスを行いたい場合はパートナーと事前に話し合って同意を得ておくことが大切。
その際、アブノーマルな性癖であるという自覚を持ち慎重に話を進め、相手の理解・同意を得られない可能性もある事を十分理解しておこう。
リスク
過度な使い込みや大きすぎる異物の挿入は脱肛のリスクがあり、指だけで済ますとしても、挿入される側は爪によって腸の粘膜を傷つけられて、知らずに傷口が悪化。結果人工肛門を余儀なくされたケースもあるとか。
そうでなくとも腸内は良くも悪くも細菌の宝庫であり、漏れ出した腸液や排泄物と粘膜の接触があろうものなら、重篤な性感染症のリスクも高い。もちろん、挿入する側(の指や男性器)に傷口などあろうものなら、そこから雑菌が入って破傷風、というケースも普通に生じる。
故に腸を傷つけたり粘膜に接触しないよう男性器と指に保護具(コンドーム)を付けるのは勿論だが、腸内洗浄や挿入時にローションを用いるなどして、徹底的な保護が必須である……そこまでやると今度は挿入される側が性行為どころではない体調不良に苦しむことになるのだが。だって腸内は『細菌がたくさんいる状態』が“正常”なのだから。「キレイにする」などというオブラートに包んだ表現は、文字通り「男性側の身勝手なわがまま」なのである。
なお、保護具を着用していてても腸内細菌を含む汚物……ストレートに言って大便を含んだ粘液が陰毛に絡むことによって、やっぱり感染症その他にかかる可能性も十分がるため、どうやっても「絶対安心」にはたどり着けないリスクある行為であると、くれぐれも忘れないように。
気持ち良いかどうか
性感はあるのかについてだが、実際の所は『雰囲気による部分が大きい』。
男性器は海綿体以外感覚が鈍いため、物理的に(生物学的に)“差異”を感じられないのである。分かりやすく言うと、「塩と砂糖の(触り心地の)違いを、男性器で触るだけで判断できる人間」は人体の構造的に居ない……居たら宴会芸で活躍できるような、できないような……イマドキそんな品の無い芸は受けないか。
あくまで通常のセックスとの感覚の違いや、アブノーマルな行為をしているという背徳感が快楽を生んでいるのである。
挿入される側で言えば、直腸周辺は性器ほど神経が密集していない為、挿入される側も肛門に挿入されている感覚と、腸壁越しに男性であれば前立腺、女性であれば子宮を刺激される感覚があり、これの好みは個々人による。どちらの性にしても、奥側での振動・律動によって刺激を得るため、浅い部分や大きいストロークでの動きでは異物感の方が勝ってしまう。
まとめ
創作物などでお手軽で気持ち良くなるような描写があるのは、まさにそれは創作物だからである。
現実には入念な準備や事後処理が必須であるし、それでも上記のリスクは避けられない。
重ねて言うのも説教がましくもあるが、節度をわきまえて性生活を楽しもう!