概要
※ただし危険度や人類友好度等の評価などは作中登場人物の景里清良によるもの。
剛猛同盟という組織の盟主。他の組織より組織力、技量、経験などが秀でており、文武両道のバランス型。空中や圧倒的な大きさで俯瞰視点で戦う動物霊の組織。蹴牙組、鬼秀組と並んで畜鬼界を牛耳る三大組織の一角。 オオワシ霊はこの剛猛同盟の所属である。また、人間(霊)の事は彼らにとって「餌」でしか無い。組織の盟主歴は長く、宇宙馬驪南や水霊蛟が活動し始める数百年昔に四凶で派閥争いをしており、今は四凶が纏まって剛猛同盟となっている。組織内のスローガンは「虎視眈々」。
容姿
常に顰めっ面か真顔のどちらか。金髪にこげ茶のメッシュなのだが、元は白虎らしく、捻くれ者が故に態々髪を金髪に染めたそう。瞳の色は金色。首元にリボンをつけており、チャイナ服に似た白と赤を基調とした服を着ている。白い虎模様の前掛けを腰から下げている。首元からスカートと同じ長さまでのファーを垂らしており、黒いハイソックスに暗めの赤い靴。虎の耳と尻尾をもち、背中には大きな白い翼をもっている(普段は後ろで畳んでいるらしい)。
性格
天の邪鬼で毒舌家。素直になることが苦手で、突き放した言い方が目立つ。感情表現も苦手なため、淡々とした語り口。剛猛同盟としての威厳を大事にしている。プライドが高く高飛車。意地悪で、他人の不幸が好き。負けず嫌いで頑固な分、強い信念を持っており、軸がブレないため人に流されず最良の決断を選べる。数々の修羅場を経験しているため、急な状況の変化にも焦らず対応でき、達観的に物事を考える力も強く、凄く豪胆。色々な性格の者を見てきたため、ある程度その者の扱い方も知っており、何を言ったら冷静さを欠くのかなども知っている。本心を知られることに恐怖心を抱いており、他人を信じることに躊躇いがあるため、疑い深く秘密主義。なので、他人からは何を考えているのか分からず避けられがち。自分の非を認めることが苦手であり、他人からの指図を嫌う。過去の経験や努力を大事にしており、本で読むより実際に自身の身で学んだ方が、知識も技術も力も豊富になって、質は高くなると信じている。
表では剛猛同盟の盟主としての威厳を保つため張り切っているが、自己評価が低く、誰よりも繊細で自信がないため裏で一人自己嫌悪に陥り泣くことも少なくない。しかし、他人や特にオオワシ霊や他の四凶にくよくよした姿を見られたくないと思っているため、人前では弱音を吐かない。意外と頑張り屋さん。本人は理解者を求めているものの、どうせ叶わないと思っている節は強いのだが、オオワシ霊や他の四凶達は窮奇がそう思っていることも把握している。組織内の仲間の中だと、あまり気を張らず無茶振りやわがままをよく言う。オオワシ霊達も窮奇の無茶振りには慣れている様子。オオワシ霊達も裏では窮奇と同じような性格の持ち主が多かったが、窮奇に使えるうちに自信を持ち始め、窮奇への忠誠心はとても高い。元は非才の落ちこぼれで、経験と努力、修行を重ね今の地位に至る。そのため、人並外れた劣等感を持っており、誰かに認めてもらいたいと思っている。それが足枷になっているため、そこが弱点でもある。畜鬼界の頂点に立つことが過去の自分との決別になると思って日々邁進している。
能力
万物を喰い亡す程度の能力
生きとし生けるものを、法則や概念に縛られず喰らうことのできる能力。しかし本人は味に煩いため、普段は人間以外をあまり口にすることはない。
芭蕉扇
本人曰く饕餮から貰った扇子。これを使い広莫風を吹き起こすことができる。因みに普通の扇子としても活用できるそう。
チャームカード
西風「嵐影湖光の邽山」
北風「風神様の広莫風」
喰符「大儺の十二神」
白虎「インフーチオンジー」
白虎「バイフーシャーフォン」
白虎「虎眼石のタイガーズアイ」
凶符「竜驤虎視」
虎斑「タイガーストライプ・バーレッジ」
虎威「スロート・クロー・ホワイトタイガー」
罪符「四凶-天邪鬼の凶害-」
剛猛同盟内の関わり
同じ四凶である、渾沌・檮杌・饕餮との関係性はあまり明瞭にされていない。
檮杌とは同じ虎同士よく会話するらしいが、檮杌の闘争心や無鉄砲なところに頭を抱えており、二人の間で言い争いや喧嘩が絶えないらしい。剛猛同盟を設立した当初は、渾沌が盟主に任命されたが、渾沌本人が「面倒くさい」という理由で窮奇に盟主役を譲り渡したそう。計画を立てる時にはまず初めに渾沌に相談してから、他の四凶を集め会議を開始するらしい。饕餮には手を焼いているが、饕餮の悪知恵のレパートリーには感銘を受けている。物資などを略奪する係であり、よく物資を取引しており、何気に一番気が合い仲良しだという。
四人は四つの悪徳を表しており、渾沌は「怠惰」窮奇は「不正、背信」檮杌は「頑迷で粗暴」饕餮は「貪食、貪欲」であり、それがそれぞれの性格でもある。
オオワシ霊達からは「姉御」や「お嬢」と呼ばれており、窮奇は「お前達」や名指しで呼んでいる。